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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


川中醤油 株式会社

人材育成を通じて社風変革も

川中醤油 株式会社
川中敬三社長

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地域資源活用、農商工連携とも認定受ける

本社社屋

川中醤油は、1906年創業の老舗醤油メーカー。広島市内に残った数少ないメーカーの1社だが、規模を追い求めず、地域密着型の業態を守ってきた。醤油という歴史ある商品を軸に「醤油ソフトクリーム」や桜のチップでいぶしたかつお節を漬け込んだスモークタイプの新スタイルしょうゆ、さらにはドレッシングなど、消費スタイルの変化にあわせた新商品を次々投入している。

その過程で経済産業省の地域産業資源活用事業計画や農商工等連携事業計画の認定を取得。国の支援制度を生かして商品開発につなげており、川中敬三社長も「両方の認定を得ている中小企業は少ないのでは」という。中小機構の専門家による販路開拓支援を受け、地産地消からさらに中小企業総合展をはじめとする展示会に出展し、全国に向けたPR活動を展開。こうした活発な事業展開を支えるのが、中小企業大学校の活用を含めた積極的な人材育成策だ。

次世代の育成が課題

本社に併設した直営店、「醤(ひしお)の館」の内部

川中社長は「どんな苦しい時期でも、社員の教育費を惜しんだことはない」と胸を張る。銀行や民間の研修機関など、必要に応じて社員を派遣しているが、中でも中小企業大学校の受講回数が最も多い。89年の広島校開設直後から利用しており、毎年少数ながらコンスタントに受講しており累計で延べ38人にのぼる。川中社長自ら「経営トップセミナー」を受講した経験があり、先代の川中俊三社長も「経営者のための実践財務」を受講するなど、経営者が率先して大学校を活用している。

同社の従業員は40人前後。平均年齢は32―33歳の若い組織だが半面、世代間の断層がある。50歳代後半の管理職の下が40歳前後で、その間がいない。そんな社員構成から「次世代を担う人材を育成するために若手にはどんどん勉強してもらう」(川中社長)と明確な目的意識がある。大学校の年間研修スケジュールを入手すると、各部門にそれを配布し、社員の受講願いを受け付ける。人材育成は同社の経営課題の一つだが、強制するのではなく社員の自主性を尊重している。

もちろん、同一人物や同一コースに集中しないように調整する。仕事の調整は本人が行うが「これが社内のコミュニケーション活発化につながる」効果もある。「自分がいない時にカバーしてくれる人がいるという実感が得られ、助け合いの精神が芽生える」からだ。40人ほどの組織だから、個々人が〝多能工〟化せざるを得ず、少ない人数で運営しようとすれば円滑なコミュニケーションは不可欠になる。

夢を描ける会社に

さまざまな形で社員教育を実施しているだけに、メリット・デメリットを把握した上で研修機関を使い分けている。大学校の利点は「コースが多彩で現場ですぐに役立つ実践的な勉強に適している。また本社から比較的近いので、もっと利用せねばと常々感じている」という。実践的な人材育成だけでなく、大学校の研修を通じた社風の変革も狙っている。同社は歴史ある会社らしく、「決められたことはきっちりこなすが、冒険はしない体質がある。社員も物静かでおとなしい」と見る。そこで教育によって「個々人の夢も大事だが、会社全体についての大きな夢を描いて行動してほしい」と、次世代を担う若い社員に対して、常に新たな商品開発と開発を支える新たな社風を期待している。それだけ教育にかける思いは強い。

企業データ
川中醤油 株式会社
代表者 代表取締役社長 川中敬三
所在地 広島県広島市安佐南区沼田町伴5006
電話 082-848-0008
設立 1969年9月(創業1906年9月)
資本金 2,460万円
社員数 38名(パート含む)
主要事業 醤油、味噌製造及び食品加工販売

掲載日:2012年5月31日

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