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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


ケア・ルートサービス 株式会社

使用済み紙おむつのリサイクルまでカバー

ケア・ルートサービス 株式会社
長武志社長

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リサイクルまでの一貫システムが同社の強みだ

リサイクルまでの一貫システムが同社の強みだ

高齢化社会の進展に伴って需要が増大する紙おむつ。ケア・ルートサービスは、病院などに対して業務用紙おむつの販売から処理(リサイクル)までの一貫システムを強みに事業展開している。紙おむつの販売では病棟単位で必要な分量のみを納入。使用した商品の数量だけ補充する「定数納品スタイル」で県内ナンバーワンのシェアを占めている。

リサイクルでは使用済み紙おむつを水溶化し、パルプなどの使用素材を回収する再利用技術も確立した。紙おむつは焼却処分せず、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する独自技術は、資源循環型社会形成の一翼を担っている。

見えた経営課題

おもに病院向けに販売する紙おむつ

おもに病院向けに販売する紙おむつ

同社は1990年9月、現社長の長武志社長が病院向けリネンサプライ業の経験を生かして設立した。2010年9月で満20周年を迎える。現在社長は64歳。近い将来の事業承継に備えて人材育成にも力を入れる。

長社長は08年10月から09年7月までの10カ月間、中小企業大学校東京校で行われた「経営後継者研修」に、関連会社で勤務していた長男の真志氏を派遣した。

同研修は「自社分析」と「経営戦略策定」を軸に、一朝一夕では身に付かない「後継者としての能力開発」と「後継者マインド」を実践的に養成するもの。

研修カリキュラムは小人数で経営に必要な知識や技法を学ぶ。そのほか、自社の強みを明確化した将来ビジョンを具体的な戦略やアクションプランで検討。経営者としてのあるべき姿を卒業論文形式で発表させるなど、単なる知識習得に留まらない実践的な研修だった。

現在はケア・ルートサービスで勤務する真志氏は「大学のビジネススクールで学ぶことも考えたが、中小企業大学校東京校での研修は事業承継に直面し、同じ課題を共有する受講者との交流が深められた。何より中小企業の実践的な視点から研修でき、良い勉強になった」と当時を振り返る。

また「会社組織の中で経営者から末端の若い社員まで、自社の経営方針を浸透させるにはどうしたらいいかなど、これまで見えなかった自社の経営課題が分かるようになった」という。

若い社員の成長に期待

長社長は真志氏を将来の後継者候補として頼もしく思うとともに、将来会社を担う若い社員との信頼関係づくりにも期待している。

「医療業界は特殊な業界。お客さまに役立つノウハウを提供し、お客さまのニーズを先行して提案営業することが求められる。業界知識に限らず、異業種交流などを通じてさまざま知識を吸収してもらいたい」と注文も忘れない。

今後、長社長は新規の顧客を取り込むため、個別営業スタイルの見直しや成果が見える人事評価制度などを検討する考え。若い社員の成長にも大いに期待している。10年3月期売上高は約14億円の見通しだが、11年3月期は約16億円を目指している。

真志氏は研修の成果を生かし「社員やその家族が長い人生を生きていく上で、自己実現の場となるような会社にしたい」と、熱い思いを胸に日々奮闘中だ。

企業データ
ケア・ルートサービス 株式会社
代表者 代表取締役 長武志
所在地 福岡県大野城市中1-2-1
電話 092-504-5766
設立 1990年9月
資本金 3300万円
社員数 45人
主要事業 紙おむつ販売、回収、処理、福祉用具のレンタル
企業ワンポイント
業務用紙おむつの県内大手。中小企業経営の共通課題である事業承継に対応、長男を大学校で学ばせ、自社の経営課題に対峙させるとともに、後継者マインドを醸成した。

掲載日:2010年3月12日

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