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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 クア・アンド・ホテル

フロントや接客のスキルを継続的に育成

株式会社 クア・アンド・ホテル
三森中社長

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施設の年間利用者数は延べ約127万人。写真は駿河健康ランド

施設の年間利用者数は延べ約127万人。写真は駿河健康ランド

クア・アンド・ホテルはホテルと風呂やサウナ、レストランなどからなる健康ランドを一体化した施設を山梨、長野、静岡県で運営している。1979年、甲府市に会社設立、同時にビジネスホテルを開業した。現在のビジネスモデルの第1号は89年にオープンした山梨県石和町の「石和健康ランド」。創業者の三森良一会長が「ホテルのなかで、ゆっくりくつろいで欲しい」との思いを具現化したのがきっかけだ。その後、95年に長野県塩尻市、2002年には静岡市と健康ランド付きホテルをオープンした。

「自律型社員」を育てる

第1号店の石和健康ランドの露天風呂

第1号店の石和健康ランドの露天風呂

施設の年間利用者数は延べ約127万人。対して従業員は約370人、そのなかでパートタイマーの従業員が約73%を占める。本社以外の3つの「健康ランド」にはそれぞれ約25人から35人の正社員が勤務。主に総務やフロント、大広間課などの責任者として配属されており、正社員は強いリーダーシップが求められる。

同社の人材育成の狙いは「自律型社員を育成すること」(川上淳一本社管理本部総務部長)。02年から当時の役員の勧めで中小企業大学校の経営管理者研修などに正社員を派遣している。初年度は4人が受講、次年度からはリーダー養成研修など数コースに毎年約20人を派遣するようになった。

施設を増やし同様のサービスを行うには「フロント業務や接客のスキルを持つ人材を継続的に育てていくことが重要」(同)で、業容拡大していく上で避けられない課題である。同社では3年目以上の正社員を対象に中小企業大学校の多くのカリキュラムの中から自社にあう20コースを選定し受講希望者を募っている。特に「経営管理者研修」を幹部候補育成の一環と位置付け、毎年2人を社内から選定し派遣している。

さまざまな客層が訪れる同社の施設運営にあたって、同研修での他業種の参加者との接点は「受講者には貴重な経験、視野が広がった」(同)。年間60日のプログラムはホテルの総支配人に必要な財務、マーケティングなど幅広い知識を身につけるのに役立っている。

地域一番目指す

同社の強みはアンケートやモニター調査からあがった、一人ひとりの顧客からの声を大事に運営に生かしていることだ。岩盤浴の増設や無料インターネットコーナーの設置など顧客の声に対応した例は多数ある。そのことは同社のホームページ(HP)の構築にも表れている。一般客約30人にモニターになってもらい一人あたり約1時間ヒアリングした結果、チェックインからチェックアウトまでの「利用の流れ」を簡略化して表示するなど顧客にやさしいHPが完成した。

リーマンショック以降、景気悪化の波を受けたが、昨年の入館者は前年並みを維持した。入館者対策として施設面では「石和健康ランド」で岩盤浴や飲食店舗の充実化、サービス面では「顧客の声」に応える姿勢が奏功している。

同社は11年に静岡県磐田市に4施設目の健康ランドをオープンする予定。地域ナンバーワンの健康ランドを目指し、先を見据えた組織作りの一環としてリーダーシップのとれる「自律型社員」の教育に今後も力を入れていく。

企業データ
株式会社 クア・アンド・ホテル
代表者 代表取締役社長 三森中
所在地 山梨県甲府市丸の内2-21-1
電話 055-222-5111
設立 1979年10月
資本金 1000万円
社員数 372人
主要事業 健康ランド一体型ホテルの運営
企業ワンポイント
従業員の7割強がパートタイマーのため、正社員の責任と役割が重いという実態。受講を通じて自律型社員を育成し、リーダーシップの発揮を一段と促す。

掲載日:2010年3月12日

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