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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 村上精機工作所

若手社員のやる気を呼び覚ます

株式会社 村上精機工作所
橋本尚二社長

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働く人にとって魅力ある会社づくりを目指している

働く人にとって魅力ある会社づくりを目指している

村上精機工作所は、産業用の振動モーター「ユーラスバイブレータ」や産業用ブレーキを手がける。中小企業大学校を初めて活用した1999年から2008年の10年間で、経営管理者養成コースや工場管理者養成コースなどに社員を送り込んだ。

会社として中小企業大学校を活用することになったのは橋本尚二社長自身が受講したことがきっかけだ。義父で当時社長だった村上博現会長から「跡を継いで欲しい」と請われ、橋本社長が入社したのは98年。社長室長という役職での入社だったが、「それまで自動車メーカーのエンジン設計部門に所属していたため、経営とは全く無縁だった」戸惑いを隠せなかった。

高シェア製品への依存体質

主要製品であるユーラスバイブレータ

主要製品であるユーラスバイブレータ

良くも悪くも田舎の会社だった村上精機工作所には、のんびりとした雰囲気が漂っていた。企業風土も以前勤めていた会社と大きく異なる。同社の強みで、ユーラスバイブレータの名で知られる振動モーターは国内シェア約6割だったが、「これさえ作っていれば何とかなるという変な安心感があり、新製品を作ろうというチャレンジ精神はほとんどなかった」。このままでは、私が社長になれば会社をつぶしてしまう−。そんな危機感を抱いた橋本社長に、当時の経営幹部の1人が中小企業大学校の経営管理者養成コースを紹介したのだ。

橋本社長は「会社を変えるにはまず自分から」と同コースを受講。経営の基礎から広く学べたことで自身の意識改革につながったほか、一緒に勉強した他社の社員たちにも刺激を受けた。「ぜひ他の社員にも受講してほしい」と考え、以降毎年1回、経営幹部や工場管理者などを同大学校の研修に送り込んできた。

同社はそれまで外部研修を活用したことがなかったため、はじめは多くの社員が同大学校の活用にしり込み気味だった。受講者の1人の安高敏幸総務・購買グループ課長も「はじめは躊躇(ちゅうちょ)した」という。だが「他の会社の人と一緒の受講で自社を客観視できるようになる。すると、当然だと考えていた部分を変えていこうと思うようになった」。受講者が戻ってくるとその変化が目に見えて分かるようになった。やがて募集するとすぐに手が上がるようになっていった。中でも現場の若手社員は「自分に自信をつけたい」と、希望者が多かったという。

全社教育体系を整備

橋本社長は「当社が目指すのは、『働く人にとって魅力ある会社』にすること」と語る。このため現在取り組んでいるのは、全社教育体系の整備だ。今まで社員教育は各部署にまかせがちだったため、全社で1つの体系にまとめることになった。

新年度スタートの10年4月から実行できるようプロジェクトチームを結成し、検討を重ねている。能力教育と思考教育双方に力を入れていく予定で、新人教育から主任・係長級の専門教育、幹部教育など、等級別のスキルマップや社外セミナー活用について明確化する。外部研修に行きたいという社員には、「積極的にチャンスを与えたい」としている。

企業データ
株式会社 村上精機工作所
代表者 代表取締役社長 橋本尚二
所在地 福岡県北九州市八幡西区洞北町1-1
電話 093-601-1037
設立 1946年2月(創業)
資本金 4000万円
社員数 85人
主要事業 産業用振動モーター、産業用ブレーキの製造販売
企業ワンポイント
国内シェア6割の振動モーターに対する依存体質に危機感。チャレンジ精神のない社風だったが、受講をきっかけに職場に変化。全社的な教育体系の整備に動いた。

掲載日:2010年3月12日

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