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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 丸協食産

安全・安心は人づくりから

株式会社 丸協食産
松尾功社長

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ホルモン加工分野で安全の国際認証「SQF2000」を取得した

ホルモン加工分野で安全の国際認証「SQF2000」を取得した

「今の時代、コンプライアンスを守れなくては会社の大きなダメージになる」。食肉の加工・卸を手がける丸協食産の松尾功社長は口元を引き締めてこう語る。牛や豚などの味付け肉、焼き鳥などに加えて、売り上げの7割を占める生鮮ホルモンなど商品は多岐にわたる。取り扱いも九州一円のほか、大手スーパーなど全国だ。

特に畜産の副産物であるホルモンは、まだ食文化が根付いていなかったころは廃棄することが多かった。「35年間にわたって副産物を再資源化しようとの強い思いがあった」と、松尾社長の思い入れは特別だ。2005年には同分野で日本初となる食の国際安全規格SQF2000を取得した。これは生産工程や製品の安全と品質を保証する規格だ。この後認証取得の動きは大手、中堅企業を中心に広がっていった。同社は「今こそ安全・安心な商品を作る“人”が求められている」と安全を守る人づくりに重点を置く。

社員教育は投資

レトルト分野の事業拡大を狙う

レトルト分野の事業拡大を狙う

「周囲の社員が啓発される」。同社は20年も前から中小企業大学校を活用して管理者育成に取り組んでいる。

年度初めに受講希望者を上司が募り、社員は休みを取得して研修に参加している。「受講した先輩の姿に触発を受けて参加を希望する社員は多い」と松尾社長は喜ぶ。「教育は投資なので、社員にはしっかり結果で返してほしい」と笑みを浮かべながらも、ハッパも忘れない。受講後に提出されたリポートは役員や各上司らに回覧して、受講の成果を共有する。

10年前には社内の若手社員でつくる「元気隊」を立ち上げた。定期的にスポーツ大会を企画するなど「横の連帯を築くのに効果を発揮した」と満足そうだ。

トヨタ生産方式を導入

新入社員教育は東京都内の専門トレーナーを迎えて実施している。社会人としてのマナーや実務トレーニングを1カ月に1度、半年間にわたってみっちり指導する。

さらに、2年前からはトヨタ生産方式を伝授するコンサルティング会社、ティーエムエー(東京都江戸川区)の講師を招き、食品生産現場のカイゼンにも乗り出した。製造、販売課などから12人の社員を選抜し、ジャストインタイム方式を習得している。売れるときに必要な分だけ生産する、より新鮮な商品を消費者に届けるための人の配置など、改善点は多岐にわたる。現在も活動は継続中であり、「技術面はもちろんだが、安全を守るという使命感を養えた」と効果を肌で感じている。

人の生命と直結する食品だけに、食の安全神話が崩れたとき、消費者は一気に企業から離れる。松尾社長は「人が変わっても安全を守り続ける体制を築かなくてはいけない」と気を引き締める。

同社は製造・営業だけでなく、新商品開発やパッケージデザインまで一貫工程を築いている。製品の品質はもちろんだが、パッケージやラベルも商品のおいしさを表す重要なツールでもある。「ギフト用牛ロールステーキや高級カレーなど、レトルト分野の業容を拡大したい」と、今後の成長戦略を描く松尾社長は、会社を支える社員たちを優しい目で見つめている。

企業データ
株式会社 丸協食産
代表者 代表取締役社長 松尾功
所在地 長崎県佐世保市大塔町2002-10
電話 0956-32-2582
設立 1974年5月
資本金 4700万円
社員数 457人
主要事業 牛・豚・鶏肉及びバラエティーミートの加工卸業
企業ワンポイント
食肉分野で、国内で初めて食の国際安全規格を取得。安全・安心をビジネスの生命線と位置付け、大学校のほかトヨタ生産方式も導入し、安全を守る人づくりに重点を置く。

掲載日:2010年3月12日

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