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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


東予産業 株式会社

長期的な視野に立つ人材育成と人間育成

東予産業 株式会社
宮嶋式社長

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ソーラー関連事業部門の子会社、セルコソーラーエナジー社

ソーラー関連事業部門の子会社、セルコソーラーエナジー社

東予産業は電子機器の受託生産(EMS)事業を核に中国、チェコ、タイ、米国に海外進出している。「日系企業の海外進出をサポートし、中小企業でもグローバルなEMSの要望にこたえる」(宮嶋式社長)のが使命という。また同社の強みは海外工場の立ち上げの早さ。企画立案からチェコが348日、中国・上海が192日、タイが279日、米国が206日で量産を始めている。海外展開は顧客のコスト競争力追求やマーケット戦略にこたえる従来のEMS事業にマネジメント力を強化したEM2Sとしての提供に力を入れる考えだ。

愛媛から広島校への長期受講

EMS事業では迅速な海外工場の立ち上げが求められる

EMS事業では迅速な海外工場の立ち上げが求められる

中小企業大学校の研修はマネジメント力習得の一環。国内外の事業責任者や工場長らに経営管理者養成コースまたは工場管理者養成コースのどちらかを受講させている。同社が同校を知ったのは、約15年前で宮嶋社長がまだ人事担当時代。当時から各種研修に力を入れており、研修制度もかなり調べていた。その中で同校研修パンフレットが目に留まった。宮嶋社長は「通常の集合研修はたくさんあるが、経営管理者や工場管理者対象のゼミ形式による長期研修に魅力を感じた」という。

各事業所や工場は独立採算制の色合いが濃く損益管理を重視している。「工場内のオペレート管理は実践で経験を積めるが、財務分析や工場管理などの研修は彼らにとって初めての経験。これらを長期的に学べ、全般的な資質を上げる中小企業大学校の総合カリキュラムは、ほかでは見当たらなかった」(同)と評価する。四国には中小企業大学校がないため愛媛から広島まで長期受講に通わせる力の入れようだ。

また受講を通じ、もうひとつのメリットを見つけた。研修は日常の仕事で異業種交流が少ない管理職には良い出会いの場になった。最初はぎこちない受講生たちも長期にわたり議論するうちに打ち解け、自分たち以外の業界を知り実のある情報を交換した。「人間形成面でも優れた研修」(同)と改めて実感した。こうして2つの管理者養成研修を集中的に受講する中、培った経験を生かした海外視察研修などができないか、長期的ゼミ形式の人間力向上の社会人研修や、営業力が必要になる工場長向けの営業研修の開設など同校への期待や要望も出てきた。

製造業は今後ますますグローバル化が進み国際企業間競争が増し、変革を迫られている。宮嶋社長は数年前に松山市の姉妹都市であるドイツ・フライブルク市の視察旅行で太陽発電施設など見学したのを機に、当時はぼんやりしか見えなかったソーラー関連事業に09年進出した。幹部や社員にもそうした研修や海外視察、海外駐在を経験させ顧客の最良のパートナーを目指すための豊かな人間形成を目指してほしいと望んでいる。

良き社会人と地球人であれ

宮嶋社長の人材育成は強いポリシーがある。企業は利益を上げるのと同じくらい社員教育が大切で、どんなに会社が苦しく忙しくても最優先してきた。何かの縁で入社した社員は少しでも成長してほしいと願う。入社式では必ず「会社人である前に良き社会人であれ」と語り、最近は「良き地球人にもなってほしい」と加える。隣人への思いやりと日本人としての誇りを持たせ、新卒者もいきなり海外駐在に送り出す。入社から一貫した社員教育による長期的な視野に立つ人材育成が、長期研修への前向きな受講にもつながっている。

企業データ
東予産業 株式会社
代表者 代表取締役社長 宮嶋
所在地 愛媛県松山市鷹子町588-3
電話 089-970-3100
設立 1964年6月
資本金 1000万円
社員数 308人
主要事業 プラズマテレビ、液晶テレビなど民生用電子機器部品の基板実装・組立、検査等の受託生産
企業ワンポイント
各部門を独立採算制のように収益管理。財務分析や工場管理など、経営に近い知識を学ぶことにより全社的なマネジメント力が向上。海外EMS事業を下支えしている。

掲載日:2010年3月12日

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