本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


東北江南 株式会社

受講させるだけで満足してしまった反省生かす

東北江南 株式会社
遠藤昭雄社長

画像をクリックすると拡大表示します
女子社員もマシニングセンターで樹脂加工に携わる

女子社員もマシニングセンターで樹脂加工に携わる

工場内を歩くと樹脂の板が所狭しと積み重なっている。よく見ると棚に大小さまざまな樹脂板が立てかけてあり、なかには赤札と書いた紙がぺたぺたとはってあるモノも多い。典型的な多品種少量生産だけに、材料となる樹脂板も大きいのから小さいのまで数多く、一見、乱雑に散らかっているようだ。

東北江南はプラスチックやゴム製品を加工してさまざまな製品を製造している。材料はプラスチックの場合には樹脂の板を切り出して加工するものが多く、材料がどこに収納されているか、いわゆる外段取りが重要になる。この解決のために行っているのが5S運動。整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5項目をきちんと成し遂げる運動だが、簡単なようで難しい。同社では中小企業大学校を利用して人材を育成しながらこの運動を成し遂げて効率よい生産を目指した。

不要なモノに赤札

プラ・ゴム製品の多種多様な加工を手掛ける

プラ・ゴム製品の多種多様な加工を手掛ける

4年ほど前から後継者や部長クラスから20人ほど受講させ、「私も1回目には参加した」(遠藤昭雄社長)。確かに個人のスキルアップにはつながったが、会社全体に効果が行渡るまでには至らず、うまく機能しなかった。2年ほど前に専門家派遣制度を利用、専門家から「社長がその気になっていないから」との指摘を受けた。確かに当初は大学校で受講させたことに満足して、かけ声倒れになっていた。

そこで「1万5000円した最強のモノづくり本を買って、現場でなぞってみた」(遠藤社長)。取り組みは5S運動からで、必要のないモノにはぺたぺたと赤札をはった。500枚を用意した赤札はすべて使い切った。それだけ余分なモノが工場内に散乱していたわけだ。

同社の製品は樹脂板から切り抜くケースも多く、一品料理であることから「余分に作ったり、半端な材料が残ったり、一つひとつを管理するのが非常に難しかった」(同)。現在は工場内に赤札が目立っているが、棚に収納された樹脂板などの材料は一つひとつパソコンで管理されている。この赤札が姿を消せば工場内の端材すべての管理が可能になるわけだ。

一貫加工の強みを発揮

同社のスタートは江南ゴム(神奈川県平塚市)の東北営業所。当時専務だった遠藤氏が独立して東北江南とし、プラスチックやゴム部品を販売した。しかし加工してから納品してほしいという要望が多く、加工用機械を導入して製品にして商売するようになった。現在では数多くのマシニングセンターを保有する加工業者になっており、材料から製品まで一貫加工でき、全国でも5社に入る規模になっている。

これからも遠藤社長は「汎用からエンプラまでできないものはない」と自社の技術力に自信を示す。現在は液晶の製造装置関連の仕事がピークだが、今後は半導体関連なども強化したいとする。コスト改革については、「よく見直してみると、まだまだできていない部分がある」(同)とし、小グループ制を導入し話し合いができる環境でコストダウンに取り組めるようにしていく方針だ。

企業データ
東北江南 株式会社
代表者 代表取締役 遠藤昭雄
所在地 福島県二本松市小沢字柳原72-4
電話 0243-61-3491
設立 1992年5月
資本金 1000万円
社員数 140人
主要事業 各種合成樹脂製品、工業用ゴム製品、ホース・金具、ベルト、包装資材の製造販売
企業ワンポイント
社長みずから受講するものの、全体成果はいま一つ。「トップがその気でないから」との専門家の指摘に一念発起し、5S運動を通じて効率生産を目指す。

掲載日:2010年3月12日

前の記事次の記事


このページの先頭へ