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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


寿産業 株式会社

高シェアを支える社員力

寿産業 株式会社
鈴木孝也副社長

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保有する特許件数は90件を数えるという技術集団

保有する特許件数は90件を数えるという技術集団

寿産業は圧延ローラーガイドなど関連機器の開発、製造を主力にする。内外の高炉、電炉、特殊鋼メーカーが主要納入先で保有特許は内外合わせて約90件。ほかの地域と比べてモノづくりの基盤が弱いとされる北海道において、これだけ知的財産を持つ企業は多くない。納入先の依頼に基づいてつくられる製品のほとんどがオーダーメード。目立つことのない市場だが、独自の技術とそれを生み出し支える人材力が、高シェア企業として存在し続ける源泉になっている。

社員の創造力を引き出す

主力製品の圧延機用ローラーガイド

主力製品の圧延機用ローラーガイド

「自ら考える人材を育成する」。社員それぞれの創造力を引き出す人材育成、教育に力を入れる寿産業。約60人の社員のうち、これまでに30人ほどが中小企業大学校旭川校のコースを受講している。経営幹部をはじめとする管理職の多くが札幌市から2時間ほどの旭川市にある同校に足を運び、財務管理や生産現場の改善、営業など各セクションにおいて必要な知識や考え方を学んだ。

ノウハウや資金面において単独で十分な教育体制を整えることが難しい中小企業。「モノづくりは、人づくり」を掲げる同社は、大学校を活用するほか独自の教育システムの構築にも力を入れる。外部コンサルタントを招いて次代を担う社員教育を進めるなど「マニュアル化の時代にあって、社員それぞれの創造力を引き出す」(鈴木孝也副社長)のが狙いで、社員の「考える力」をはぐくんでいる。

鈴木副社長自身も20年ほど前に旭川校で6カ月間、経営管理者養成コースを受講してマネジメントを学んだ。現在、社長とともに経営のかじ取りをする鈴木副社長は当時を振り返ってこう話す。

「受講を通じて得られた一番の財産は何と言っても人脈。受講仲間とは今も年に1、2回集まっている」

20人以上が参加する長期コース。地域や業種が違っても将来の経営管理者という同じ立場だからこそ、理解できる悩みや目標をそれぞれ持っている。寝食をともにする経営者仲間との共通の時間が無形の財産として貴重なものになっているようで、現在は実施していない長期コースの再開を期待している。

創業60周年、次の時代へ

大学校やコンサルタントで得た知識を社内にどう落とし込むか−。多くの社員が受講しているが「効果は本人に限られて、なかなか全体に波及しない」(鈴木副社長)問題も横たわる。そんな中で2000年に取得したのがISO9001。取得活動は「社員が一つの方向にベクトルを合わせる全体活動となった」(同)と認定取得だけでなく、過程で得られた副次的な効果が大きかったようだ。

中小企業大学校の受講や外部コンサルによる社員の意識改革は着実に成果として表れている。例えば、新しい工作機械導入についても現場のスタッフが導入効果を説明して具体的な必要性を訴えるなど、社員一人ひとりが考えながら行動する「仕組み」が社内にできつつある。

来年、創業60周年を迎える寿産業は、次代を見据えた人材づくりに積極的に取り組んでいる。

企業データ
寿産業 株式会社
代表者 代表取締役社長 鈴木俊幸
所在地 札幌市中央区北3条東2-2-30
電話 011-261-5221
設立 1951年3月
資本金 9680万円
社員数 60人
主要事業 圧延機用ローラーガイド、圧延関連機器ほか
企業ワンポイント
オーダーメード品を手掛けることから、社員の創造力を引き出す人材育成に注力。マニュアル全盛時代にあって、考えながら行動する仕組みが構築され始めた。

掲載日:2010年3月12日

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