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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


KTX 株式会社

電鋳技術で海外市場展開へ

KTX 株式会社
野田康平取締役

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完成車メーカーを主要顧客に海外展開を目指す

完成車メーカーを主要顧客に海外展開を目指す

KTXは電気めっきを応用した電気鋳造(電鋳)金型の製造が主力だ。直径0.1mm程度の穴を無数に空けた「ポーラス電鋳金型」をはじめ、直径0.03?0.2mmと穴の直径が小さい「スーパーポーラス電鋳金型」を開発。両金型とも成形時に穴から空気を吸引することで、高い転写性を実現できる。トヨタ自動車やホンダ、ゼネラル・モーターズ、フォードなど国内外の自動車のインストルメントパネルを成形する金型として使われている。

ビジョンは世界最高品質の生産技術の提供

直径0.1mm程度の穴を無数に空けたポーラス電鋳金型

直径0.1mm程度の穴を無数に空けたポーラス電鋳金型

中小企業大学校の直近の受講講座は、「経営管理者養成コース」。2007年に海外事業を統括する野田康平取締役が参加し、「財務分析と営業戦略」を学び、自社の財務面と今後の営業戦略について研究した。会社全体では、これまでに20人あまり受講している。

研修ではまず、自社の収益性、効率性、生産性などを的確に把握するため財務分析表を作成。その後、中小企業白書のデータを見ながら製造業に携わる他の企業と比較し、自社の課題を洗い出した。

次に今後のビジョンや戦略を立案するために現状を分析する「SWOT分析」を行い、自社の強みと弱み、海外市場の展開などについて考察した。その結果、自社の強みは特許を持つ電鋳技術と、納品前の金型を自社保有の成形機で調整できる生産体制にあると分析。これをもとに、海外展開はインドやロシア、中国などの新興市場について可能性を探ることとした。ビジョンは「世界最高品質の生産技術の提供」とし、金型だけでなく生産に関する技術も一緒に提供することを決めた。これが自社の持ち味を一番的確にアピールできると考えたからだ。

顧客に応じた営業戦略を構築

最後に顧客のタイプに応じた具体的な営業戦略について考察。投資に対する顧客の考え方や製品理解度、技術レベルをしっかりと調べたうえで、どのような金型をどう売り込んでいくかを検討。技術レベルの高い欧州や米国、中国の自動車部品メーカー向けには難易度の高い形状の部品づくりに適した電鋳金型をアピールすることにした。

一方、新興国市場向けはインストルメントパネルなど自動車の大物部品の成形分野に進出する場合を想定した。技術レベルは高くないが、設備投資意欲は旺盛なため、あえて最新の電鋳金型を提案していくことにしたという。

考察した営業戦略はこれから実行に移す予定だが、一定の成果を期待できるものと見込んでいる。また、「財務分析などは非常に参考になった。決算報告書の見方が変わり、数字に強くなった」(野田取締役)とスキルアップの手応えも感じている。講師や他社の受講者とも親交を深められたといい、「自社のことについて相談できる友人もできた」(同)と満足げだ。

同社では今後も中小企業大学校の研修を活用した人材育成を継続し、営業力や技術力の強化を図っていく考えだ。

企業データ
KTX 株式会社
代表者 代表取締役社長 野田泰義
所在地 愛知県江南市安良町地蔵51
電話 0587-54-5131
設立 1965年(創業)
資本金 9390万円
社員数 152人(パート従業員含む)
主要事業 電気鋳造金型の製造
企業ワンポイント
自動車インストルメントパネル用電鋳金型で多くの納入実績。受講を通じて自社の強みを明確化。金型だけではなく生産技術そのものに競争価値を見出した。

掲載日:2010年3月12日

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