本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 丸和運輸機関

“財”の提案力で急成長

株式会社 丸和運輸機関
和佐見勝社長

画像をクリックすると拡大表示します
「医薬・医療物流」「低温食品物流」「常温物流」の3分野が軸

「医薬・医療物流」「低温食品物流」「常温物流」の3分野が軸

丸和運輸機関は「桃太郎便」トラックで全国展開する陸運事業者だ。「医薬・医療物流」「低温食品物流」「常温物流」の3分野を軸に1973年の設立以来急速に成長を遂げており、企業の物流を一貫して請け負うサード・パーティー・ロジスティクス(3PL)事業にも国内でいち早く参入した。グループ全体で保有する物流センターは100カ所以上、和佐見勝社長は「お客さまに投資をさせずに在庫をすべて当社で管理できることが強み」と胸を張る。

3PL事業では顧客の物流に関する課題について、保有する物流施設や輸送機器(ハード)と情報共有や現場運営のシステム(ソフト)をいかにうまく組み合わせて、改善提案できるかが事業成功の鍵を握る。そのため、改善点の発見、ハードとソフトの調達や組み合わせ、顧客への提案と運用の3点をこなせる人材が不可欠だ。和佐見社長は「当社では売り上げの2%以上は必ず社員教育にあてる。業績が悪い時でも絶対に削らない」と、"人材"の育成に積極的な方針を打ち出している。

企業文化の確立

企業の物流業務を一貫して請け負う3PL事業にもいち早く参入した

企業の物流業務を一貫して請け負う3PL事業にもいち早く参入した

和佐見社長が中小企業大学校の門戸をたたいたのは今から30年前のこと。7年目を迎えた会社は本社社屋の新築を決定していたが、銀行からの借入金について「期間内に返済できるか不安があった」(和佐見社長)という。中長期での安定した経営が求められることになったわけだが、そのためには社員の質の向上が不可欠と感じた。そこで、「社員を教育するにはまずは自分が学ばなくてはいけない」(同)と埼玉県の紹介を介して大学校への受講を決意した。

1年間通った東京校の経営管理者研修では、営業のノウハウ・経営戦略・商法・賃金体系などを学習。「すぐに実践できる知識ばかりで本当に役に立った」(同)と振り返る。とりわけ植え付けられたのが経営理念の大切さだという。従業員が経営者の考え方をはっきりと理解していなければ企業の発展はないと教えられた。そこで、理念や社是、行動指針などを明文化した「桃太郎文化」を作成。この企業文化をまとめた「桃太郎カード」を社員に持たせて、経営者の哲学を全社で共有している。

関連会社から受講者を積極的に派遣

同社では累計で35人が中小企業大学校を卒業しているが、現在は関連企業に対し積極的に受講するよう呼びかけている。今年もグループ企業の社員7人が受講中だ。卒業した社員の多くが本社の役員や子会社の社長など、経営の中核を担う存在となっているという。また、97年には中小企業大学校を参考にして丸和ロジスティクス大学という企業内大学を開校した。在籍年数や役職ごとに分けた4つのコースでそれぞれ専門知識・先端技術などを習得させる独自のプログラムで、力の入れようは業界でも群を抜く。

「永続的発展には明確な経営戦略が不可欠」(同)とする中、現在は得意とする3分野での徹底的な低コスト化を掲げている。育て上げた人材を武器にサービス品質を高め、3PL業界のトップ企業を目指したい考えだ。

企業データ
株式会社 丸和運輸機関
代表者 代表取締役社長 和佐見勝
所在地 埼玉県吉川市あさひ桃太郎1-1-1
電話 048-991-1000
設立 1973年8月
資本金 10億40万円
社員数 本体のみで4500人、グループ企業含め7500人
主要事業 サード・パーティー・ロジスティクス(3PL)事業、ロジスティクスコンサルティング事業
企業ワンポイント
3PLで急成長。物流に関する顧客メリットを追求、その改善提案が事業成長のカギを握ることから、業績が悪いときでも社員教育の費用は減らさない。

掲載日:2010年3月12日

前の記事次の記事


このページの先頭へ