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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 生活の木

ハーブ、アロマテラピーブームを支えた経営学

株式会社 生活の木
重永忠 社長

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芳香器とエッセンシャルオイル。生活にアロマテラピーを取り入れる

生活の木はハーブ、アロマテラピー関連製品の企画開発と、材料調達から製造、販売まで自社で一貫して営む。1967年に設立して以来、一部のコアなファン層に向けてこれらの製品を販売していた。96年にはブームの到来を予感して、現在の社団法人日本アロマ環境協会の母体となる日本アロマテラピー協会を設立したほか、2009年に環境省と資格検定「環境カオリスタ」を設置。業界作りを先導した、日本におけるハーブ、アロマテラピーのパイオニアだ。ブームを機に一気に事業を拡大し、現在は全国に100の直営店を持ち教育、旅行事業も展開している。同社の成長を支えた基盤は中小企業大学校にあった。


理論と実践を同時に学んだ1年間

ハーブティとガラスカップ。ハーブで「自然の恵み」のある暮らしを提案する

重永忠社長は、中小企業大学校東京校「経営後継者コース」の6期生。「OBは仲が良く今も集まっている」(重永忠社長)という。横の人脈だけでなく、縦の人脈もつなぎ後輩を助けるため、OB会の組織化にも積極的だ。

生活の木は、重永忠社長の祖父の代から、今も本店を置く渋谷区神宮前で商売を営んでいた。しかし商売の内容は3代とも異なっている。祖父は写真館、父は瀬戸物、といった具合だ。重永氏は18歳から学業と並行して家業の手伝いを始めた。大学卒業後に小売り店舗展開や情報管理システムを学ぶため大手コンビニチェーンに入社。3年後の86年に退社し、翌年に中小企業大学校の門をたたいた。

重永氏は「当時の課題は、重永商店から株式会社への移行。商売からビジネスへの移行だった」と振り返る。先代社長も、誰かが経営を学ぶ必要があると考えており、そのころ、偶然出会ったのが中小企業大学校だった。研修中は、授業の後に店に戻り手伝いをする生活を1年間続けた。これが厳しかったが、非常にためになる経験となった。講義で財務諸表について学べば、店舗で経理の担当者に話を聞き実際に見せてもらう。人事制度を学べば、店舗に戻った後にその制度があるのか調べる−というように、理論と実践を同時に学んでいった。「これで経営ができるようになる、という自信になった」(同)と振り返る。

その後、当時の幹部3人を同校の経営管理者研修に送り込んだ。「3人の卒業後、すぐに経営計画書の作成に取りかかった」(同)そうだ。

社会貢献できる企業へ

会社の成長が訪れた。国内市場で確固たる地位を築いた生活の木は、今後は国際市場に販路を拡大する。すでに台湾に子会社を設立、韓国でのウェブ販売も開始する準備を整えている。また「アロマやハーブは自然の恵みでさまざまな分野に活用できる可能性を秘めている」との考えから、教育事業や旅行事業を展開しているほか、医療、介護福祉、初等教育など幅広い分野に事業拡大する方針だ。

事業拡大に向けて、人材育成を核に位置づけている。人材育成の強化に向け、経営管理室内にトレーニングディビジョンを設置。新入社員、1年後、店長就任前、就任後、マネージャー就任後と、段階に合わせた研修を行っている。「モノを売るのではなく、文化と心を伝える」という。渋谷区神宮前でハーブ、アロマにより芽吹いた生活の木は近い将来、国際市場で大きな実りを手にするかもしれない。

企業データ
株式会社 生活の木
代表者 代表取締役 重永忠
所在地 東京都渋谷区神宮前6-3-8
電話 03-3409-1781
設立 1967年12月
資本金 1000万円
社員数 570人
主要事業 ハーブ、アロマテラピー関連製品の開発、製造、卸、販売
企業ワンポイント
家業の商店手伝いと大学校受講を掛け持ち。理論と実践を並行して学ぶうち、経営に対する自信を深める。ハーブとアロマを商材に、商店経営からビジネスへと事業の高度化を導いた。

掲載日:2010年3月12日

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