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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 ラプラス

大学校を活用して社風を形成

株式会社 ラプラス
井上有喜社長

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東北地区でトップシェアを持つ

東北地区でトップシェアを持つ

機械工具卸売りのラプラスは、2009年12月で創立60周年を迎えた。「お客さまがモノづくりしやすい環境づくりをお手伝いすること」(井上有喜社長)が大きな理念で、工業用生産財の販売だけでなく、工程設計や機械工具の補修、加工法の提案など、モノづくり全般をサポートするサービスを幅広く手掛けている。

リーダー格のほぼ全員が受講

オンラインショップの開設で個人顧客も取り込む

オンラインショップの開設で個人顧客も取り込む

そんな同社は、中小企業大学校仙台校のヘビーユーザーだ。仙台校が開講した1991年から、社員教育のために同校を頻繁に活用してきた。井上社長の父親で前社長の井上功氏(現会長)が積極的に大学校を活用する方針を打ち出したのがきっかけ。井上社長は「将来、私が社長に就任した時に右腕左腕になるような有能な社員を育てたかったのではないか」と、先代社長の思いをくみ取る。

現在、課長クラス以上のリーダー格の社員は、ほぼ全員が何らかの研修を受講した経験があるという。経営幹部向けや新任管理者向けのほか、女性リーダー向けなどの研修を毎年10人以上が受講。08年度には「新規開拓営業の進め方」をテーマにした同社オリジナルの研修に約50人が参加している。

井上社長自身も92年に後継者向けの研修を受講した。受講を通じて知り合いになったプレス加工業の後継者とは、受講後、仕事上の付き合いにも発展し、「大きな財産になった」(井上社長)と振り返る。

大学校活用のメリットについて井上社長は「社風の形成に役立つ」と話す。同社の社員は、中途採用者の比率が高く、異なる職場を経験した人材が集まっている。多くの社員が大学校の研修を受講することで、「判断の仕方、作業の統一を図ることできる」(井上社長)。井上社長が指示を出した時、社員が趣旨を理解して、素早く行動に移れるのが大きなメリットになっている。

学んだことをベースに改革を推進

「充電期間と放電期間とがあるが、今は大学校で学んだことを実行に移す期間に使いたい」

08年11月に社長に就任してから1年がたち、井上社長は今年を改革元年に位置づけている。ここ1年間、同社を取り巻く外部環境は大きく変化した。東北地域の製造業は世界的な不況から徐々に元気を取り戻しているものの、回復のペースは緩やかだ。また、中国など海外へ生産を移転する動きも活発化している。機械工具卸売業として東北ではトップクラスのシェアを持つ同社だが、「受け身の姿勢では商売が続けられない」(井上社長)と危機感を抱いている。

そこで井上社長は今年1月、攻撃的な営業を展開する方針を強く打ち出した。顧客の悩みを聞き出し、困っていることに対して解決できるサービスを提案する営業に力を入れる計画だ。

そのために現在は、社員の意識改革を進めている。「言われたことをこなすだけでなく、自分の頭で考え、自ら動くという意識」(同)を社員に植え付ける考え。まずは社長が先頭になって顧客の前に立ち、社員に見本を示していくという。

新規事業も計画中だ。インターネット通販で、法人だけでなく、個人の顧客を取り込む事業はすでに着手しており、そのほかにもアイデアはたくさんある。アイデアを具体化する際には、大学校で学んだ計画書やビジネスプランの作成方法を有効活用していく。

「変化できなければ会社がなくなる。そのくらいの覚悟で取り組む」と井上社長の意志は固い。

企業データ
株式会社 ラプラス
代表者 代表取締役社長 井上有喜
所在地 宮城県仙台市青葉区中央1丁目3番1号 AER24F
電話 022-293-3111
設立 1949年12月
資本金 3600万円
社員数 101人
主要事業 機械工具卸売り業、工程設計・補修・加工法の提案ビジネス
企業ワンポイント
東北有数の機械工具商。中途採用の比率が高く、多様な職場経験を持つ人の集団ゆえに、受講を通じて各人の判断基準を統一。社内変革を呼び込む。

掲載日:2010年3月12日

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