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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


ニッケンかみそり 株式会社

受講を通じて会社と仕事に誇りを持つ

ニッケンかみそり 株式会社
熊田純夫社長(左)
三輪和也課長

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刃物の産地 岐阜県・関に本社を構える

刃物の産地 岐阜県・関に本社を構える

日本を代表する刃物の産地、岐阜県関市に本社を構え、9月に創業64年目を迎えるニッケンかみそりは、各種かみそりやカッター、特殊な薄型ブレードなどの製造販売を手がける。かみそり専業メーカーとして二代目社長は、経営体質の強化に努め着実に事業を展開してきた。

製品の核となるブレードの製造を担当する製造部製造1課で課長を務める三輪和也さんは、2009年5月から、瀬戸校で6カ月間の工場管理者養成コースに参加した。5年ほど前に課長の役を任され、「管理者として、リーダーとして、1課をしっかり管理し、会社全体の成果につなげたい」と思っていた。常にスキルアップしたいと強い向上心を持っていた三輪さんは、会社に届いていた中小企業大学校の資料を見て、受講したい旨を会社側に伝えた。

管理者の不在が現場力を向上

かみそりひと筋の専業メーカー

かみそりひと筋の専業メーカー

1カ月に1回、平日に2泊3日の合宿に参加することが受講の条件。管理者として毎日忙しい立場にあった三輪さんが、3日間も不在になることは、職場にとっても一種の挑戦だった。受講に際して三輪さんは、部下である主任を中心に自分の仕事を少しずつ任せるようにし、自分が居なくても仕事が回るように準備をしていった。熊田純夫社長は「中小企業は常に交代要員を用意できるほど、多くの人材を抱えていない。彼の受講がきっかけとなって、現場力の向上につながったとも言える」と評価する。

瀬戸校の研修では、一方的に講師の話を聞くだけでなく、受講者が全員参加するグループワークやグループディスカッションがある。受講期間が半年にわたるため、仲間とうち解けやすく、講義や休み時間を通して、「企業内で同じ立場に立つ人たちと交流できたのは、一つの収穫だった」と三輪さんは振り返る。特に、自分が新人だったころと今の新人の仕事に対する姿勢の違いや、年上の部下との接し方など、社内では話せない中間管理者特有の悩みを共有できたのは、時間がたっぷりとある合宿形式のおかげだったという。

三輪さんは研修を通して自社の改善にも取り組んだ。実際に自社の状況を省みて問題点を探し、その問題をどう解決するかを考えて実行、その結果を報告するのが一連の課題だ。研修最終日の報告会に向け、大学校から職場に戻ると、実際に課長の立場で職場改善に取り組んだ。

社員の自己啓発を会社が支える

三輪さんは「研修はあくまできっかけ。学ぼうという気持ちが参加する上で大切」という。研修で学んだことを職場で生かしていくのはこれからだが、機会があればまた参加したいと考えている。熊田社長は「研修を受けさせる一番の目的は、本人に会社やその仕事に対するプライドを持ってもらうこと。だから、会社は本人の自己啓発をフォローする」と研修を受けさせた狙いを話す。三輪さんに続いて瀬戸校の研修に参加した三輪さんの部下も、受講後は仕事により積極的になったという。

中小企業大学校は職種別、階層別にカリキュラムが豊富に用意されている点に加え、受講料が安いことも、経営者としては社員を送り出しやすいという。「特に中小企業では、人の成長が会社の成長につながるし、社会で通用する人を育てるのは会社としての任務だとも考えている。即効果を得ようとは考えていない。長い目で人を育てていくつもりだ」と熊田社長。同社では人づくりのために、今後も積極的に活用していく考えだ。

企業データ
ニッケンかみそり 株式会社
代表者 代表取締役 熊田純夫
所在地 岐阜県関市東貸上12-2
電話 0575-22-1611
設立 1956年3月
資本金 1800万円
社員数 26人
主要事業 各種かみそりやカッターの製造販売
企業ワンポイント
一人の意欲ある若手課長が受講を訴えた。課長を穴埋めする交代要員がいないという現実に、部下らで仕事が回るように工夫、受講をきっかけに現場の力を引き上げた。

掲載日:2010年3月12日

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