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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


札幌高級鋳物 株式会社

老舗企業を支える人材力

札幌高級鋳物 株式会社
高橋典夫社長

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社員を最大の経営資産と考える

「人材育成は最大の戦略」(高橋典夫社長)。札幌高級鋳物は社内独自の取り組みをはじめ、中小企業大学校や日本生産性本部など外部機関を活用しながら次代を担う若手社員の育成を推し進めている。1978年に重機メーカーから同社に移った高橋社長も20年ほど前に中小企業大学校旭川校の門をたたき、会社のマネジメントを担うにあたって「組織の活性化と管理者の役割」を5カ月間受講した。今も次代の同社を担う社員らが大学校に足を運んで新しい知識を吸収している。

キラリ輝く北の鋳物屋

原子力発電所や各種プラント、重機メーカーなど200社に特殊鋳鋼品を出荷する札幌高級鋳物。写真は主力製品の羽根車(インペラ)

札幌市中心部から車で30分ほどのところにある札幌鉄工団地(札幌市西区)。ここには、道内屈指のモノづくり企業が集積する。その中の1社である札幌高級鋳物はインペラ(羽根車)など特殊鋳鋼品を得意にする鋳造メーカー。原子力発電所や各種プラント、重機メーカーなど200社に特殊鋳鋼品を出荷している。製品はすべて納入先から高い品質が求められるオーダーメード品で品質、コストだけでなく、「絶対使命」(高橋社長)である納期対応力が取引先から高い評価を得ている。

「鋳物業界も高齢化が進んでいる」(同)。そんな中で同社社員の平均年齢は30歳と若いスタッフが多い。鋳込などの鋳造工程にあたる社員も20歳台が中心だ。かつて「社員の定着率」(同)が低かった時期もあったが、社員教育に積極的に取り組むようになって変化が生じている。

同社は中小企業大学校などの外部機関を活用して社員それぞれの職制やポジションに合わせて体系的な人材教育を実施する。02年からは毎年数人が中小企業大学校旭川校に足を運ぶなど外部機関をうまく活用している。受講するコースはさまざまだ。品質管理やコストダウンなど製造部門のほか、営業や経営幹部育成や部下の育成まで幅広い分野にわたる経営知識を学んでいる。


つながる老舗の人材力

「若手を中心に自発的に行動し、学びに行く意識が芽生えている」(同)という。かつては大学校の受講についても会社が社員に参加を促していた。社員が現場や事務所から外に出て新しいノウハウや考え方を学び、感じることで「即効性はなくても、ゆくゆくその経験を生かしてほしい」と、高橋社長は将来を担う社員の意識変化に期待を寄せている。 大学校で受講した社員らは会社に戻ってから受講内容について報告書を作成。ほかの社員に受講内容を説明する機会を設けるなど、知識の共有化を図っている。外部機関を活用するほかに社内では社員一人ひとりと年2回の面接を実施する。それぞれの目標管理とその結果を評価し、個性に合わせた育成に取り組む。また納入先企業などに人材を派遣して「モノづくりをトータルで学ぶ」仕組みを構築している。

勤労意欲の高い、向上心にあふれる従業員を最大の経営資産と考える。そして人材の継続的育成こそ企業繁栄のための最大の戦略と考える−。これは同社の経営理念の1つに掲げられている言葉だ。創業から60余年。北海道の老舗鋳物メーカーを担う人材は時を重ねながら着実に育っている。

企業データ
札幌高級鋳物 株式会社
代表者 代表取締役 高橋典夫
所在地 北海道札幌市西区発寒13条12-2-1
電話 011-661-3333
設立 1953年8月
資本金 8000万円
社員数 61人
主要事業 特殊鋳鋼製品
企業ワンポイント
体系的な社員教育の導入で、若手社員の意識に変化。自発的に学ぼうとする姿勢が形成されるとともに、課題であった社員の定着率も改善した。

掲載日:2010年3月12日

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