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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


熊本防錆工業 株式会社

変化に対応できる自律的な人材を

熊本防錆工業 株式会社
前田真弘社長

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めっき技術のパイオニアとして100年企業を目指す

熊本防錆工業はめっき加工を中心とした半導体製造関連事業者。1933年に創業し、100年企業を目指している伝統企業だ。めっき技術のパイオニアとして、高度な表面処理技術を生かし、大手半導体メーカーと取引する九州で屈指の加工業者に成長させた。
 その一方で、社長自ら社外で開かれる研修に積極的に参加するなど、外部機関を活用した人材育成に熱心な社風を持つ。前田真弘社長は「モノづくりとあわせて大切なのは人づくりだ」と語る。外部研修の一環として中小企業大学校の研修を受け始めたのは95年から。同大学校人吉校が車で1時間ほどの距離というアクセスの良さや、研修内容が他の機関になかったことなどが受講の理由だった。これまでに「営業管理者養成コース」や「経営管理者養成コース」に社員を送り出している。

研修を受講後も活かす

厳重な検査で大手半導体メーカーと取引する

同社は2006年から体系的な人材育成に取り組んでいる。人材育成は経営幹部、部課長クラス、中堅社員、若手リーダーといった階層別と、製造現場、間接部門などの所属別に分けた人材育成計画を毎年立てて進めている。外部研修の情報は熊本県内で開かれるものを中心に集めている。研修に関する助成制度の有無や条件も確認する。研修コストをできるだけ抑えるためだ。そして階層別や所属別に適したものを分類、日時と組み合わせた表にまとめていく。

外部研修を受けるには、研修を受けたい本人やその所属長が希望することから始まる。希望があれば人材育成計画を基に、計画における研修の位置付けや所属部門の業務状況、日時を総合的に判断して適した研修を決める。日程によっては同じ中小企業大学校でも直方校の研修を受けることもある。

同大学校人吉校の研修へは毎年2−5人を派遣している。研修に対して特に感じている長所はリーダー育成ができるなどの特徴的な内容だ。さらに最新の情報を持つ講師の話は、研修の意味合いを超えて有益ととらえている。料金が比較的安いことも評価している。また、同じ研修を受ける研修生同士で交流が生まれることにも意義を感じている。受けた研修をきっかけに人脈を広げた前田社長は「何年も前に受けた研修が今でも自分の財産になっている」と喜ぶ。

受講者は会社の意識啓発や新入社員研修の指導に加わり、研修で得た知識を磨くことを心がけている。その成果として、受講していない人に理解できるよう話すことで、受けた研修の理解を深めることにもつながっている。背景には「研修を受講後も活かす」という前田社長の思いがある。

内部研修と外部研修が車の両輪

人材育成では外部研修だけでなく、独自の内部研修も重視している。内部研修では経営理念や経営方針の理解と、それに基づく従業員の意思統一を進めている。内部研修で社員としての意識を高め、外部研修で高度な知識を身に付ける。内部研修と外部研修が「車の両輪となっている」状態だ。

前田社長は自社の強みを「長年培ってきためっき技術と、その技術を支える人材」と位置付けており、人材育成重視の社風を培ってきた。人材育成には常に課題を掲げており、現在は「事業を取り巻く環境の変化に柔軟に、そして素早く対応できる自律的な人材を育成する」を目標としている。

企業データ
熊本防錆工業 株式会社
代表者 代表取締役社長 前田真弘
所在地 熊本県熊本市長嶺西1-4-15
電話 096-382-1311
設立 1933年8月(創業)
資本金 3000万円
社員数 260人
主要事業 半導体の外装めっきおよびリード加工、半導体用リードフレームの部分銀めっき
企業ワンポイント
創業100年を目指す老舗企業。外部研修と内部研修を巧みに使い分けながら、技術を支える人材の育成に注力。めっき技術を中核に、時代の変化に対応したビジネス展開を目指す。

掲載日:2010年3月12日

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