本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


オタフクソース 株式会社

受講生延べ658人の“ヘビーユーザー”

オタフクソース 株式会社
白根佳雅常務

画像をクリックすると拡大表示します
国内ソース最大手の一角。昨秋には持株会社を設立した

国内ソース最大手の一角。昨秋には持株会社を設立した

オタフクソースはお好み焼き用の「お好みソース」で知られる調味料の大手。創業時は酒やしょうゆの小売店だったが、まず醸造酢の製造を開始し、1950年にはソースの製造、販売を手がけるようになった。ユニークな外観の「お好み焼き館Wood Egg」や、「お好み焼き士」社内資格を設けるなど「お好み焼き文化」の醸成にも貢献している。この分野の企業としては比較的歴史は浅いが、2005年にはユニオンソース(東京都文京区)と資本提携、ソースでは国内最大手の一角を占める。09年10月には持ち株会社、「お多福グループ」を設立。同社のほか食酢のお多福醸造、お好み焼き関連材料のお好みフーズ、ユニオンソースの4社が連なる新たな経営システムへと移行した。

きっかけは後継者育成

お好み焼きソースというジャンルを作り上げて成長

お好み焼きソースというジャンルを作り上げて成長

中小企業大学校の利用歴は長く、84年から定期的に人材を送っている。当時、本社工場の近隣に立地する広島校はまだ開設されておらず、関西校などを利用した。それ以降も継続利用しており、受講者は短期コースも含め延べ658人。人材育成体系の中にしっかり根付いており、まさに“ヘビーユーザー”だ。

同社は同族会社であり、受講のきっかけは後継者の育成だった。よって84年の第一陣は経営後継者コースに派遣した。それにとどまらず、翌85年には次代の経営幹部を養成する狙いから、経営管理者養成コースにも2人送り込んだ。現在、総務、人事、広報を管掌する白根佳雅常務も89年に受講した一人。「当時は1年がかりの長期コースだったので大変だったが体系的かつ総合的に経営を学べるので、得るものは多かった」と振り返る。当時の受講生仲間とは今でも年賀状のやりとりをしているという。

さらに工場現場にも目を向け、94年から04年まで毎年、工場管理者養成コースに2人ずつ派遣した。「どうしても生産現場は“井の中の蛙”になりがち。また“親分子分”の人間関係も生まれる。異業種の人間とふれあい、受講することで一定の理論を身につけ、バランスのとれた社員になる」(白根常務)との狙いからだ。

社内の共通言語生まれる

同社は自社の教育プログラムに加え、中小企業大学校などの社外の教育機関を積極活用している。それというのも、比較的後発ながら「お好み焼きソース」というジャンルを作り上げ、業績は堅調に推移。製品アイテムも拡大し、10年前と比べ売り上げは50億円、社員は100人も増えた。定期採用も10数人から30人の規模で継続しており、社員の平均年齢はぐっと下がった。社員教育に力を入れるのは必然だった。

今後も中小企業大学校が外部研修の有力機関のひとつであることは間違いない。ただあえて注文するならば「中小企業といっても規模や業種はさまざまで受講生のベクトルも若干異なる。もの足らなく感じることもある」(同)。短期間の研修ではどうしても“最大公約数”的な内容になりがち。必ずしも100%満足するのは難しそうだ。

それでも「多数の人間が受講することで、社内の“共通言語”が生まれる。全員が共通のレベルで会話できることのメリットは大きい」という。もちろん人材育成の成果は短期間には評価できない。しかし同社のこの間の事業拡大には、人材育成の成果が確実に反映されている。

企業データ
オタフクソース 株式会社
代表者 代表取締役社長 佐々木茂喜
所在地 広島県広島市西区商工センター7-4-27
電話 082-277-7111
設立 1922年11月
資本金 1億円
社員数 473人
主要事業 ソース、酢、たれ、その他調味料の開発・製造・販売
企業ワンポイント
お好み焼き文化の醸成で業容を拡大、ソースメーカー国内最大手の一角に。その影には、四半世紀に及ぶ体系的な人材育成プログラムで育った優秀な社員の存在があった。

掲載日:2010年3月12日

前の記事次の記事


このページの先頭へ