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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


信濃化学工業 株式会社

体系的研修を通じて営業管理手法の習得へ

信濃化学工業 株式会社
小野勝彦社長

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食器を中心とする数々のプラスチック製品で事業を拡大した

食器を中心とする数々のプラスチック製品で事業を拡大した

信濃化学工業はプラスチック製品で培ったノウハウを生かして食器、工業部品、生分解性プラスチックによる林業関連資材などを手がけている。1948年の創業以来、受け継がれてきた経営や営業手法は、事業拡大や顧客ニーズの変化もあって社内だけでは次第に対応しきれなくなってきた。


社内教育だけでは限界

そこで社員に「先進の経営や営業管理の手法を学ばせる」(小野勝彦社長)ため、中小企業大学校の研修制度を活用することにした。これまで同社が主に受講してきたのは「経営管理者養成コース」と「営業管理者養成コース」。10年以上前に小野社長が同校東京校で「経営後継者コース」を受講、中小企業大学校が行っている研修のメリットを感じていた。

「中小企業の社内教育には限界がある。専門の講師による体系的な研修や指導によって問題解決の糸口を見つけることができる」(同)。同社は東日本地区に販売網が集中しているが、顧客の増加や品ぞろえの拡大に伴って営業管理が不十分になってきた。そのため、三条校が実施した2009年度の営業管理者養成コースに2人の社員を派遣した。今後は実務面で研修の成果を発揮したい考えだ。

経営管理者養成コースは東京校での研修に小野社長を含む3人が参加。小野社長は研修で学んだ経営マネジメント手法などを生かしてISO取得、財務管理の見直しなどの経営改革を実行してきた。また、経営管理者としての能力や資質向上を図る研修内容が含まれているだけに、次代の経営を担う後継者教育にも役立つと見ている。

同社は「食器部門」、「工業部品部門」、「環境関連部門」の3部門で成り立っている。特にシカやカモシカなど野生動物の食害から樹木を守る生分解性プラスチック製シートなどを扱う環境関連部門が伸びているという。受注が一時減っていたプラスチック製部品の工業部品部門も需要が回復しつつある。

オーダーメードで食器注文

受注が一時減っていた工業部品も需要回復しつつある

受注が一時減っていた工業部品も需要回復しつつある

中でも売り上げの5割を占める食器部門は「飲食チェーンのオーダーメード注文が増えている」(同)。カタログに載っている食器やトレーの絵柄を変更する程度のオーダーメード注文ならば1週間程度で納品できる。既存品は最短で翌日には納品可能。豊富な品ぞろえと短納期に加えて、顧客の好みや意向に合わせてオーダーメード注文できるのが同社の強みだ。今春をめどに素材を見直して機能性を高めた新商品も市場投入する方針。

今後も成長を維持するために「顧客に気に入ってもらうためデザイン、素材、形状、絵柄を含めトータルで品質に磨きをかける」(同)としている。社内や社外のデザイナーの企画力、生産から販売に至る機動力を強化することがカギという。こうした課題を克服できれば「低価格競争に巻き込まれることはない」(同)と見ている。

今春にも新教育システムをスタート

各部門で事業強化を進める一方、人材教育にも引き続き力を入れていく。来年度も中小企業大学校の研修に社員を派遣する予定。また、これまでの研修経験を生かして社内教育システムの構築にも乗り出す。新たに整備した教育システムは新年度からスタートしたい考えだ。「社員が成長できれば会社も伸びる。学ぼうという姿勢を持つ社員をどんどん会社で生かしていきたい」(同)と期待感を示している。

企業データ
信濃化学工業 株式会社
代表者 代表取締役 小野勝彦
所在地 長野県長野市桐原1-2-12
電話 026-243-1115
設立 1948年4月
資本金 4800万円
社員数 106人
主要事業 業務用プラスチック製食器、プラスチック製工業部品、環境関連製品、金型設計・製作
企業ワンポイント
顧客の増加と品揃えの拡大に伴う従来型経営管理手法の限界に直面。営業管理を中心とする新たなマネジメント手法を吸収し、主力の食器部門でオーダーメード注文を増やした。

掲載日:2010年3月12日

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