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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


松村工芸 株式会社

数万点のアイテムで花文化の一翼になう

松村工芸 株式会社
三野伸一常務

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関西商圏を握る生花・園芸資材の卸商社

関西商圏を握る生花・園芸資材の卸商社

松村工芸は生花・園芸資材を扱う総合卸商社。リボンや花瓶・バスケットなどフラワーアレンジメント関連の装飾資材を扱うほか、生花用吸水性スポンジ「アクアフォーム」を関連会社で製造する。


若手の力を活用しネット通販に本腰

1928年(昭3)の創業。この間に築き上げた仕入れ先と取引先のネットワークが、松村工芸の強みのひとつだ。ピンやギフトカードなどの小物資材から長期保存できるプリザーブドフラワーまで数万点のアイテムを取りそろえ、自社の物流センターから全国へ発送。ワンストップで購入できるため花卉市場や大手花店などから支持を集めている。

世界不況は生花業界にも、影を落としている。企業関連需要が多い首都圏マーケットを中心に生花需要は低迷し、同社の売上高も昨年比微減となっている。三野伸一常務は「商品単価が低いから、ほかの産業と比べて影響は少ない」と語る。

扱い商品のうち約7割を国内メーカーから調達。今後、商品流通の多様化がますます加速するため「消費者ニーズの変化にいち早く対応していかないと生き残れない」(三野常務)と危機感を募らせる。

その一環で、事業者向けと一般消費者向けにネット通販の本格運用を09年からスタート。「これまでは片手間でやっていたが、若手社員に任せることで本格的に展開できるようになった」(同)と明かす。東京と大阪で会員制のアンテナショップ「アンナサッカ」も展開。あらゆる人々に、花のある生活で“心のゆとりとうるおい”を提供するために、花文化の一翼を担いたいと考える。

見違える成長を遂げる社員も

花のある生活で心のゆとりとうるおいを提供

花のある生活で心のゆとりとうるおいを提供

中小企業大学校は、先代社長の後継者育成が目的で活用するようになった。中小企業にとって、人材不足は恒常的な課題でもある。若手社員を教育しようにも人手不足でなかなか手が回らないなか、大学校は公的機関として内容が充実しているうえ、費用も割安なため活用を決めたという。これまで経営管理者や工場管理者研修など、延べ約20人の従業員が受講している。

生花資材業界は企業関連の需要で、首都圏マーケットの比重が大きい。東京に本社を置く競合他社と松村工芸が東西商圏を分けている状態だ。業界は間口が狭いため、人的交流も限定的。従業員が幅広く知識を得られる機会が少なかった。「製造業でも卸売業でも、経営のポイントは変わらない。成果に個人差はあるが、同年代の異業種の人たちとともに勉強し、切磋琢磨(せっさたくま)することで、みな成長して帰ってくる」(三野常務)と目を細める。物事を見る視点が変わり、具体的で建設的な意見をいうようになるなど、見違える成長を遂げた従業員もいるという。「中小企業が事業を継続するには、後継者はもちろん、オーナーを支える人間が不可欠。社の経営基盤を強化するためにも中小企業大学校を活用していく」(同)と評価する。業務に支障が少ない1―3日間の短期研修を中心に、受講していく考えだ。

組織体制の見直しも進めている。創業以来、オーナー一族が経営を引き継いできたが、生え抜き社員を本社や関係会社の役員に登用するなど、大学校の成果を人事改革にも活用した。「従業員のやる気を喚起するための動機付けにもなる」(同)。

今後は、従業員はもちろん、ステークホルダーに対して社会的責任が負えるオープンな会社を目指す。だれもが気軽に花や資材を買えるインフラを提供し、フラワーアレンジメントの新たな需要を掘り起こす。そのためにも事業を継続拡大できる組織へと、進化を目指す方針だ。

企業データ
松村工芸 株式会社
代表者 代表取締役 松村圭緯子
所在地 大阪府東大阪市長堂3-2-23
電話 06-6782-3336
設立 1966年7月
資本金 4400万円
社員数 120人
主要事業 生花店用資材の卸、販売
企業ワンポイント
生え抜き社員の役員登用や受講の成果を通じて人事改革を断行。オーナー経営を支える社員づくりで、人材不足に悩む社の拡大成長基盤築く。

掲載日:2010年3月12日

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