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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


ミツ精機 株式会社

社員の視野を広げて成長を導く

ミツ精機 株式会社
三津久直会長

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本社には自衛隊で実戦配備されていた航空機がズラリと並ぶ

本社には自衛隊で実戦配備されていた航空機がズラリと並ぶ

淡路島の西岸に位置するミツ精機を初めて訪れた人は、本社事務所を取り囲むように置かれた戦闘機やヘリコプターの姿に度肝を抜かれる。「F-1支援戦闘機」「LR-1連絡偵察機」など、自衛隊で実戦配備されていた航空機がズラリと鎮座しているのだ。

ミツ精機は1933年に大阪市内で、海軍艦艇の部品を製作する三津鉄工所として創業した。終戦後はニット編み機用部品の生産で成長。事業拡大にあたり、本拠地を兵庫県の淡路島へ移した。1979年から航空機部品の本格生産に参入、現在は主に航空機のエンジン部品を担当する企業として、航空機メーカーからなくてはならない協力工場と目されている。

本社に展示する戦闘機は航空自衛隊から貸与されたものだが、その中には同社の納入した部品も多数搭載されている。

延べ80人が受講

航空宇宙部品の有力な協力工場に成長

航空宇宙部品の有力な協力工場に成長

同社が中小企業大学校関西校の利用を始めたのは、1991年から。経営コンサルタントの勧めもあり、現在ミツ精機会長兼ミツテック社長を務めている三津久直氏が「経営後継者コース」を受講したのがきっかけだった。

同コースは1週間単位の泊まり込み研修を、複数回、通算1年をかけて行うもの。三津会長は「財務やマーケティングをケーススタディで学んだが、それ以上に良かったのは同じ立場の人たちと夜を通してコミュニケーションが図れたこと」と振り返る。同じ研修を受講した人たちとは現在も交流が続いているという。

同社はその後、社内の人材育成のカリキュラムに関西校の活用を盛り込むことを決め、定期的に社員を派遣。すでに同社の関西校の卒業生は延べ80人を超えた。

三津会長は中小企業大学校を活用する狙いについて「受講した社員は視野が確実に広がる」と指摘する。同社は航空機部品という、モノづくりのなかでも最も厳しい品質管理を求められる世界にいる。当然社員は技術力向上に日々努力し、それに誇りを持っている。

しかし三津会長は「それだけに視野が狭くなりがち。中小企業大学校でさまざまな人と出会うことで客観的に自分を見つめ直し、そこから成長してくれることを期待している」という。

なかでも「コミュニケーション能力の向上が図れる人間力育成コースを受講した者は、帰ってくると人間の器が一回り大きくなり、社内での発言も変わってくる」と高く評価している。

管理職登用の登竜門に

三津会長は現在ミツ精機の特機事業部が分離・独立して発足したミツテックの社長として経営にあたっている。ミツテックは半導体などエレクトロニクス分野の自動化装置を手がけ急成長をとげた。

現在取り組んでいるのは、画像処理外観検査装置など自社ブランド製品群の育成。「従来の、顧客の要望に応じた一品生産品だけでなく、標準化したものを開発し、生産の効率化を図る」ことを目指している。

ミツ精機、ミツテックとも、中小企業大学校の受講を「管理職、経営層への登用の登竜門と位置づけている」(三津会長)としており、今後も中小企業大学校を社内の人材育成における大きな柱として活用していく方針だ。

企業データ
ミツ精機 株式会社
代表者 代表取締役会長 三津久直  代表取締役社長 三津千久磨
所在地 兵庫県淡路市下河合301
電話 0799-85-1133
設立 1933年(創業)
資本金 4950万円
社員数 193人
主要事業 航空・宇宙機器部品の機械加工、ニット編み機部品の機械加工およびアッセンブリー、医療機器部品の機械加工
企業ワンポイント
品質管理の要求基準が最も高い航空機部品。視野が狭くなりがちな事業環境に対応し、受講を通じて自己啓発の機会を創出、社員の能力アップを引き出す

掲載日:2010年3月12日

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