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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 ぐしけん

郷土に愛され郷土が誇る企業が旗印

株式会社 ぐしけん
具志堅健秀会長

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高度な衛生管理が可能な本社工場

ぐしけんは、沖縄県内でパンやサンドイッチなどの製造やベーカリー運営を手がける大手メーカーだ。スーパーやコンビニエンスストアなど、県内ほぼすべてのチェーンストアに商品が並ぶ。「郷土に愛され郷土が誇る企業」が旗印だ。

創業は1951年。具志堅健秀会長の父、秀一氏が米軍用野戦窯を使い、旧具志堅製菓所を開いたのが始まり。その後将来の食生活の変化を感じ取りパン部門を強化、後に販売網を沖縄全域に広げる。72年の沖縄返還後は、パン屋という「家業」から「企業」へと脱皮を図った。

現在は高度な衛生管理が可能な本社工場で、県民ニーズに応じた商品開発から生産、販売、サービスまでを展開する。独自技術の「冷蔵中種法」は、パン種を冷蔵庫で長時間発酵させることで風味が向上する。

社員信頼し、家業から企業へ

県民に親しまれているぐしけんパンの商品

同社の強みは社員を大事にする気風。創業者の秀一氏は体が弱く、社員に会社を任せる必要があった。そこから「信頼できる部下づくり」の企業風土が醸成された。技術面では63年からパン技術学校へ社員を派遣し、資格取得など技術向上を欠かさない。経営面では次期役員候補を選抜し、「GET21」と呼ぶ月1回の社内プログラムで研修を行う。40歳前後の管理職を対象に、経営学修士(MBA)のような実践的研修で経営基盤づくりを図っている。

経営面での人材育成の大きな柱が中小企業大学校への社員派遣だ。具志堅会長が社長当時に、沖縄での校外研修受講を契機に80年代から定期的に派遣を始めた。「稲嶺利政社長はじめ、現経営陣のほとんどが同大学校直方校・人吉校の旧経営管理者養成コース(現経営スタッフ養成コース)を受講した」と、具志堅会長は説明する。

受講開始当初は「家業」から「企業」への転換期。課題は経営幹部養成で「企業規模が拡大を始め、社長ひとりで会社を動かす規模から、数人の経営チームによる体制へと移行していた」という。そのため各部門責任者は経験だけに頼らない、体系的な経営全般の理解が求められた。受講により「社長の方針を全社的視点から理解し、計画的な業務改善が行える体制」が出来上がった。

社員を育て、会社も育つ企業づくり

受講した社員が成果として口をそろえるのが「社外との人脈」だ。受講生は立場も年齢も違うが、受講意欲は高い。講義以外にも公私にわたる話をするなど充実した時間を共有した。受講から時間がたってからも連絡を取り、互いの企業を訪れる関係が続く。沖縄からの受講で競合がおらず、率直に悩みを話せたことも大きいという。具志堅会長は派遣理由のひとつとして「社員を選抜、派遣することによる意欲付け」を挙げる。受講には時間も費用もかかる。社員はそれを認識し、責任と期待を自覚するのだ。

同社はこれから、現事業を中心とした総合食品会社を目指す。人を育てることで企業自体の成長も成し遂げたいとの思いだ。不況の中だが「業績が悪くても人を育てれば改善する。もうかってからやろうとしても遅い。社員が会社を、会社が社員を誇れる企業づくり」に向けて歩み続ける。

企業データ
株式会社 ぐしけん
代表者 代表取締役会長 具志堅健秀  代表取締役社長 稲嶺利政
所在地 沖縄県うるま市州崎12-90
電話 098-921-2229
設立 1951年3月(創業)
資本金 3585万円
社員数 492人(パート含む)
主要事業 パン・総菜製造、ベーカリー運営
企業ワンポイント
沖縄から受講社員を派遣し、チームによる経営体制を築き、家業から企業への転身を遂げた。経営全般の理解を共有し、総合食品メーカーを目指す。

掲載日:2010年3月12日

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