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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


大阪板硝子販売 株式会社

長期研修で成果は共有化

大阪板硝子販売 株式会社
小山保和社長

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社内の拠点を結ぶITネットの構築にも力を入れている

社内の拠点を結ぶITネットの構築にも力を入れている

大阪板硝子販売が社員教育、幹部教育の一環として、中小企業大学校関西校の受講を始めたのは1999年。以来、08年まで毎年2、3人を関西校に送り込み、06年には東京校の経営後継者研修も1人受講している。

99年といえばバブル崩壊後の失われた10年と言われた不況期。どこの企業も将来へ向け生き残りを模索していた。小山保和社長は「人材育成しかない。経営者だけでなく従業員にも成長してもらおう」との結論に達する。

中小企業大学校を選んだのも「不況の中で都市部から離れた関西校へ来られるのは、絞られた人たち。それぞれ自分たちの企業をどうするか命題を背負っている。ここで切磋琢磨(せっさたくま)する意味は大きい」(小山社長)と考えた。

生き残り目指して人材育成

建築需要は厳しい環境にあるが、資材卸と直需施行で収益を安定させている

建築需要は厳しい環境にあるが、資材卸と直需施行で収益を安定させている

実際、初めて戦略プロフェッショナル、実力派セールスマネージャー、工場管理者の各養成コースへ派遣された1期生たちの目の色は変わっていた。「悪い時期に取り組んだのがよかった。使命を持った異業種の人たちが真剣に交わり、触れ合う。講師の方々の一言、二言でも成長の糧にして帰ってきた」(同)と語る。

「これはいい」との感触を得ると、引き続き研修経験を共有して社内へ定着させていくために、毎年受講者を派遣していった。

受講したのはいずれも、じっくり学べる6-7カ月の長期コース。その間は毎月、ウイークデーに数日をとられる。各職場の中核になる人たちばかりだから、仕事に支障も出てくる。しかし「職場に緊張感が出て、周りがおのずとバックアップしていく」(同)相乗効果が生まれてきた。

同社の売上高は09年12月期までほぼ10年間、31億-36億円を上下している。板ガラス・サッシ・化成品などの建築資材総合卸とそれらの流通加工が70%、直需施工が30%という売上高比率。建築需要が厳しさを加える中で税引き前利益率がほぼ1-2%台を維持するなど、財務安定性に定評がある。

最近は本社(大阪市中央区)、建材センター(同)、流通加工拠点の枚方事業所(大阪府枚方市)などを結ぶITネットの構築や、枚方事業所への設備投資などを重点的に進め、顧客が必要な時、必要なもの、情報を即時に提供する物流ゼロデー、情報ゼロアワーなどへ挑戦している。

長期視野での課題解決力に期待

こうした事業変革、強化に人材育成の成果がベースとしてあるのは確かで、「長期的な視点から事業を革新していく課題と社内ポテンシャルの間のギャップが大きく、社内システムだけでは限界があった」(同)ことも、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)などによる社員教育に並行して外部教育を取り入れた理由と言う。

実際、研修では「すぐに出る成果や個別案件の回答を求めるのではなく、自分で課題を見つけて解決していく力を付けるベーシックな教育を期待している」(同)とか。

これまでの受講者の中では、特に高校卒で入社した社員に研修経験が新鮮だったようだ。「さまざまな経歴の受講生と交流することで、純粋に刺激を受けている。泊まり込みの打ち解けた雰囲気で議論を交わすうちに、自ら気づいていくものがある」(同)と見る。

研修後にリポートをまとめて社内で発表することも、研修成果を受講者ともども共有していくきっかけになっている。

今後の人材教育については、07年から中小企業大学校のカリキュラムが少し変わってきたため、受講も従来通りには進まなくなっている。社内での継続性や、素養としての教育チャンスと言う意味から「前のような長期カリキュラムを復活してほしい」(同)と要望している。

企業データ
大阪板硝子販売 株式会社
代表者 代表取締役社長 小山保和
所在地 大阪府大阪市中央区森之宮中央2-2-5
電話 06-6941-9401
設立 1931年(昭和6)
資本金 1800万円
社員数 101人
主要事業 板ガラス・サッシ・化成品等の建材資材全般の総合卸販売、板ガラス工事・店装工事・建材工事の設計施工、新素材の開発営業
企業ワンポイント
生き残りをかけた事業変革を求められるなか、社員の成長と課題解決能力を高めることで活路を開く方針を掲げる。長期的視野で教育を施す。

掲載日:2010年3月12日

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