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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 コメットカトウ

若手人材育成に活用、生産性50%向上

株式会社 コメットカトウ
野々部正幸取締役

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1920年創業の業務用厨房機器メーカーの老舗

1920年創業の業務用厨房機器メーカーの老舗

コメットカトウは1920年創業の老舗業務用厨房(ちゅうぼう)機器メーカー。ホテルやレストラン向けの厨房用レンジ製造から始まり、現在は大手外食チェーン店向けの高効率グリルやボイラレスの電気・ガス式オーブンなどを製造している。また、北海道から福岡県まで全国12拠点にサービスマンを配置し、故障などトラブル時のメンテナンス対応にも力を入れている。

多品種少量の生産性を向上

業務用ガス式オーブン

中小企業大学校の受講は95年に「戦略的資材購買の進め方」から始めた。96年には生産現場の若手人材の育成と生産性の向上を狙いに「生産期間短縮と在庫極小の生産システム」などを受講。現在までに生産現場向けのコースを中心に累計56講座を受講し、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)や生産性改善、社員の意識改革に取り組んでいる。

現場の若手教育を強化する背景は「何が無駄かわからない若手がいた」(野々部正幸取締役生産管理グループ工場長)ことだ。作業者によって生産時間にバラツキがあったり、すぐに使わない部品を大量に作ったりと無駄があった。加えて製品点数の増加で多品種少量生産が求められ、効率化を図る必要があった。

そこで、ほぼ毎年受講している研修が「工場管理者養成コース」。半年間で108時間かけ、生産性向上や工場の管理・運営方法を学ぶのが特徴だ。次の現場リーダーとなる30歳代の若手、中堅社員に参加させている。

同コースに参加した社員の1人は業務用炊飯器の生産性改善に取り組んだ。作業目標時間と実時間に大きく差があった組立工程に注目し、時間短縮に臨んだ。現状分析から始め、部品置き場が離れていて移動が多いことや、部品・工具の置き場所が不統一だったことを把握。ビスを置く台車には製造中の製品に不要なビスや工具もあった。

このため、台車や工具類の整理、整頓を徹底するとともに、作業場のレイアウトを変更。組み立て場所の近くに、部品をひとまとめにした専用台車を新設し、今まで何度も取りに行っていた手間を省いた。結果、組立時間は47分減の1時間57分に短縮し、50%の生産性向上に成功した。受講者は「今回の改善でいかに無駄な動きが多かったかがわかった」と話す。

他社社員との交流も刺激に

同大学校の研修は講師が企業の現場を見てアドバイスする点や、他社の社員と交流できる点も魅力だ。生産の効率化は社内でもできたが、「他社の社員と交流したら当たり前のように無駄を省き、効率化に取り組んでいるのがわかる。自社と他社とのギャップを知る有意義なものになったはず」(同)という。

厨房機器の単価下落など取り巻く環境は厳しいが、「社員のレベルアップで損失は極力抑えることができるようになった。少しずつだが、ベースアップしてきている」(同)と手応えを感じている。今後も継続的に受講を続ける考えだ。

企業データ
株式会社 コメットカトウ
代表者 取締役社長 加藤愛一郎
所在地 愛知県稲沢市祖父江町甲新田イの9
電話 0587-97-8441
設立 1920年(創業)
資本金 4500万円
社員数 216人
主要事業 業務用の電気・ガス式オーブンやガスレンジなど厨房機器の製造販売
企業ワンポイント
多品種少量、部品点数の増加という課題に対し、組立工程のムダを徹底的に省く現場改善を実現。社員の意識改革とともに、大幅な生産効率のアップを呼び込んだ。

掲載日:2010年3月12日

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