ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2018年9月28日更新
Q.524 台湾での危険有害性に分類される物質および混合物のラベル・SDSに表示する内容について教えてください。製品中の危害性成分として物質名称、CAS番号を記載する必要があるのでしょうか。

台湾では労働安全衛生法第10条第3項に規定されいている「危害性化學品標示及通識規則」1)が2014年7月3日から施行されており、安全性データシートSDSはこれに準拠して作成する必要があります。さらに、台湾では2016年1月1日からGHSを全面的に導入しており、中華民国国家標準(CNS)15030で危険有害性に分類されるすべての化学品に対して、ラベル・SDSの交付が義務付けられています。
 具体的なラベル・SDS参考例はPDFファイルで危険物データベース(台湾OSHA-GHSデータベース)のWEBサイト2)からダウンロードできます。

1.SDSの作成について

「危害性化學品標示及通識規則」の第12条で、「毒性化学物質を製造・輸入する事業者は、中央主管機関が規定する書式に基づきSDSを作成する。SDS に使用する文字は、中国語を主とし、必要な際には労働者が理解できる外国語を加える」と規定されています。
 また、第13条で、「製造者、輸入者または供給者は、事業者または自営業者に前条の化学品を提供する前にSDS を提供すること」としており、「混合物の場合は、その混合後の危険有害性に基づき、SDS を作成し提供すること」としています。
 さらに、「混合後の危険有害性に基づき、SDSを作成し、同時に表示しなければならない。その場合、主要成分の化学名称を列挙しなければならず、危険有害性の判定も記すこと」としています。

2.SDSの成分記載について

SDSに記載する内容は通則の付表である「安全資料表格式」3)に規定されています。成分の記載は、純物質の場合には、中国語と英語で名称、CAS番号、危険な成分の含有量(%)です。
 混合物の場合には、中国語と英語で名称と濃度または濃度範囲(成分百分率)となっています。
 勞動部のWEBサイト1)からSDSの記入用のテンプレート(附表四:安全資料表應列?容項目及參考格式.DOC)をダウンロードできます。

化学品成分の名称、含有量などを営業秘密として記載したくない場合には、以下の文書を添付して中央主管機関に報告しその承認を得ます(「危害性化學品標示及通識規則」第18条)。

  • - 国の安全保障あるいは企業秘密であることを認定する証明書
  • - 国の安全保障あるいは企業秘密情報を保護するための措置
  • - 申請者と競合者に対する経済的利益の評価
  • - 製品中の危険有害性成分の分類の説明と証明

ただし、危険有害性化学品成分が国家規格(CNS)15030の分類で以下の区分に属する場合は、化学品成分の名称、含有量を営業秘密としてSDS に開示の保留を申請はできません。

  • (1)急性毒性区分 1、2、3
  • (2)皮膚腐食/刺激性 区分1
  • (3)眼に対する重篤な損傷/刺激性 区分1
  • (4)呼吸器感作性または皮膚感作性
  • (5)生殖細胞変異原性
  • (6)発がん性
  • (7)生殖毒性
  • (8)特定標的臓器(単回ばく露)区分1
  • (9)特定標的臓器(反復ばく露)区分1

1)http://laws.mol.gov.tw/FLAW/FLAWDAT0201.aspx?lsid=FL044342
2)https://ghs.osha.gov.tw/CHT/intro/search.aspx
3)https://oaout.epa.gov.tw/law/LawContent.aspx?id=GL005420

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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