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ここが知りたい REACH規則

Q&A

REACH検索

Q.505
UVCB物質と認識しているセラミック粉末についてEU企業から原材料の登録に向けたデータ提供を求められました。UVCB物質でも各原材料の登録が必要でしょうか?

A.505

REACH規則1)では、第2条7項により登録が免除される物質があります。
(a)附属書IVに含まれる物質:本来の性質により、最小限のリスクしかないとみなされる物質(水、窒素等)。
(b)附属書Vが適用される物質:登録は不適切または不要と見なされ、本規則の目的を侵害しない物質(科学的な変化を加えていない鉱物、金属、金属精鉱等、自然に発生する物質)。

欧州化学物質庁からは、登録義務が免除される附属書Vに関するガイダンス2)が出されています。その第11項には、下記のガラス、セラミックが登録を免除される要件が説明されています。

(1)ガラス、セラミックそのものが有害性を有さない場合
 ガラス、セラミックフリットが、物質そのものとして指令Directive67/548/EECに従って有害性として分類場合には、登録が免除されます。

(2)ガラス、セラミックフリットの出発原料が有害性である成分を含有する場合
 出発原料に指令Directive67/548/EECに従って有害性としての基準を満たす成分を含有し、指令Directive1999/45/ECに規定されている適用可能な濃度限界の最低値や危険物質指令Directive67/548/EECの附属書Iに規定されている濃度限界を上回る場合には、これらの成分がガラスやセラミックのライフサイクルを通して遊離・排出せず、それらのデータが十分かつ信頼できるものと確かめられる決定的な科学的実験データを示さなければ免除されません。また、セラミックは生産後に出発材料とは成分が異なる可能性があるため、構成成分を見なければなりません。これらの成分についても、指令Directive67/548/EECの基準で有害性であり、濃度限界を超えて存在する場合には、これらの成分がライフサイクルを通して遊離・排出されることがあれば免除されません。これらの基準を満たすことを実証するために、最終的な科学的データを評価し文書化するのは、製造業者または輸入業者の責任となります。

ご質問のUVCBであるガラスやセラミックの原料の登録の必要はありません。しかし、貴社の製品が登録を免除されるかどうかを検討するためには、少なくとも、出発原料の情報が必要となり考えます。
 顧客からの問い合わせは、登録の要否について検討するための情報提供と考えられます。
 なお、2014年にJEITAから公表されている「電子部品中のセラミック物質標記に関するガイドライン 第3.1版」3)でも、「実際には、セラミックになった時点で化学反応により別の物質へ変化しており、危険・有害性等のリスク評価の観点からはセラミックとしての物質の情報を伝達することが望ましい」としています。

1)http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32008R0987
2)https://www.echa.europa.eu/documents/10162/23036412/annex_v_en.pdf/8db56598-f7b7-41ba-91df-c55f9f626545
3)http://home.jeita.or.jp/ecb/pdf/ceramic_guideline_3.1_j.pdf

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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