ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2013年2月15日更新
Q.372 SVHCが不純物として0.1%以上含まれる接着剤を使用する成形品メーカーですが、それが附属書XIVに収載された場合の注意点などを教えてください。

欧州化学品庁(ECHA)が発行するREACHガイダンス「成形品に含まれる物質に関する要求事項についてのガイダンス」によれば、EEA(欧州経済領域)域外で製造された認可対象物質(附属書XIVに収載された物質)を含む成形品を輸入する場合は、認可が不要とされています。したがって、日本国内で製造された成形品をEU域内へ輸出する場合には、認可を取得する必要はないことになります。

しかし、輸入された成形品であっても、成形品に含まれる認可対象物質の濃度が重量比0.1%超であれば、次の2つの情報伝達義務が必要となります。

  • 最低限当該物質名を含む、当該成形品を安全に使用できるのに十分な情報を受給者に提供する。
  • 消費者の要求があれば最低限当該物質名を含む、当該成形品を安全に使用できるのに十分な情報を消費者に、要求を受けた日から45日以内に、無償で提供する。

また、成形品中に含まれる認可対象物質が重量比0.1%超でかつ年間1t超であれば、その用途で登録がされていなければ、届出が必要となりますので注意が必要です。

一方、EEA域内の成形品製造者が、成形品に認可対象物質をそれ自体または混合物として組み込む場合は、その物質の、その用途での認可が必要となるとされています。したがって、貴社がEEA域内の生産拠点などで成形品を生産する場合は認可の対象となります。

なお、ECHAウェブサイトの「認可申請に関する質問と回答(Questions and Answers on application for authorization)」の1.3では、物質や混合物に含まれる不純物のように、非意図的に含まれている認可対象物質は、認可の要件は適用されないとされています。
 つまり、貴社が使用する接着剤に不純物として含まれている認可対象物質は認可の対象にならないことになります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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