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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.367
ガラス同様にセラミックもSVHCにならない限りREACH規則で届出の義務はないのでしょうか?

A.367

セラミックは、EUの化学物質インベントリー、ESIS (Europan chemical Substances information System)、の説明では、複数の金属酸化物等がその焼成過程で結晶性または部分的に結晶性の固溶体として形成される物質として定義されています。単一の物質として特定することが困難であるため、TSCAインベントリーではUVCB物質 (Substances of Unknown or Variable composition, Complex reaction products or Biological materials ) として取り扱われています。
 2009年にJEITAから公表されている「電子部品中のセラミック物質標記に関するガイドライン (第2版)」においても、上述の法的な扱いを踏まえながらも、「実際には、セラミックになった時点で化学反応により別の物質へ変化しており、危険・有害物性等のリスク評価の観点からはセラミックとしての物質の情報を伝達することが望ましい」と説明されています。

ご質問に関し、SVHCとして特定された原料を用いたセラミック成形品について、「SVHCの届出の義務」の有無について以下に説明します。

上記しましたセラミックの定義からしますと、セラミックは出発物質の種類やその焼結条件により、結晶性あるいは部分結晶性のものが混在することになります。
 出発原料のSVHCが焼結過程で完全に別物質に変化し、セラミック物質そのもがSVHCに特定されなければ届出の義務はないと考えることができます。他方、SVHCである出発物質そのもがすでに結晶性であり、焼結後もその化学組成、結晶構造を保持している場合は、セラミック成形品にはこのSVHCが残存することになり、成形品中のSVHCの届出義務が発生する場合が考えられます。
 従い、セラミックがUVCBであるとういう理由のみで一概に成形品中の[SVHCの届出の義務]は発生しないとは結論付けられないと考えます。
 なお、REACH規則においては、成形品中の義務は、その物質が同じ特定された用途で登録されている場合は登録や届出の義務は免除されています。
 例えば、2012年12月19日に発表された第8次SVHCリストのチタン酸鉛やチタン酸ジルコン酸鉛はすでに登録されています。これらの物質を原料とする電子セラミック製品にこれらのSVHCが残存していても、同じ電子セラミックであり、同じ特定された用途であれば届出の必要がないことになります。

なお、SVHCを0.1%以上含有する成形品については、成形品を安全に取り扱うのに必要な、少なくともそのSVHCの名称の情報を提供する義務があります。上述の例で、チタン酸鉛やチタン酸ジルコン酸鉛では情報提供義務は適用されることになります。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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