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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.360
電子部品用セラミック粉末を輸出する場合、GHS分類で混合物扱いとしていいのでしょうか?

A.360

電子部品で使用されるセラミック材料は、複数の金属酸化物の固溶体であるため、化学組成や物質特性が多岐にわたり、単一の物質として特定することが困難であるのが現状です。そのため、米国のTSCAでは、合金や無機ガラス、フリット、セメントと同様に、合法的混合物として混合物として扱うこととなっており、TSCAインベントリー上は「セラミック材料、製品、化学物質(CAS番号66402-68-4)」と幅広い定義のUVCB物質として収載されています。また、EUではUVCBとしてリストされています。

2009年にJEITAから公表されている「電子部品中のセラミック物質標記に関するガイドライン 第2版」では、上述の法的な扱いを踏まえながらも、「実際には、セラミックになった時点で化学反応により別の物質へ変化しており、危険・有害性等のリスク評価の観点からはセラミックとしての物質の情報を伝達することが望ましい」としています。

上記の情報からは、ご質問の電子部品用セラミック粉末の詳細は不明ですが、セラミックの生成過程である原料の混合から仮焼、焼結、加工などのどの段階にあるかによって混合物か、あるいは、UVCB物質として判断するかは注意が必要と考えます。完全焼結前であれば混合物として扱い、電子部品用セラミックの機能を出すために完全焼結された後は、UVCB物質として物質としての危険有害性の分類が必要であると考えます。

貴社が輸出するセラミック粉末の状態を確認し、物質か混合物かを再度確認されることをお勧めします。

なお、物質か混合物かによって、GHS対応上は、主に次の点が異なります。

  • 混合物自体の危険有害性分類ができない場合は、構成物質の危険有害性データを用いた「つなぎの原則」を適用することができること
  • 東南アジアなどGHS導入段階にある国々では、物質と混合物の義務適用時期を分けており、混合物は適用時期が遅く設定されていること

参考として、次表に現在GHS導入が進みつつある主なアジア諸国の状況を整理しました。特に東南アジア各国ではGHSの導入が現在進行形で進んでいる状況です。

適用日
物質 混合物
日本 2011年1月1日
中国 2011年5月1日
韓国 2010年7月1日 2013年7月1日
タイ 2013年3月12日 2017年3月12日
マレーシア 検討中
フィリピン 検討中
ベトナム 2014年3月30日 2016年3月30日
シンガポール 2012年12月31日 2015年中頃

GHSは化学物質や混合物の分類やラベル・SDS表示を国際的に統一することで、作業者や消費者のリスクを低減することを目的に制定されたものであり、各国で導入に向けた動きが進んでいる状況です。ただし、危険有害性分類など、一部には各国に選択の自由を与えている部分もあるため、各国では自国の状況に応じて、GHSを導入しているため、国際統一とはいえ、一部各国で対応が異なっているのが実態です。

そのため、物質・混合物の区別、危険有害性分類、ラベル・SDS記載内容等については、貴社の輸出先となる各国の関連国内規格を確認し、GHS分類およびラベル・SDSを作成されることをお勧めします。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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