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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.354
サイコロ状の鉛ガラスをEUに輸出して現地で成形加工する場合、登録、SDSの提供、ラベルはどのように対応すればよいでしょうか?

A.354

ガラスの扱いについては、2008年6月に、欧州委員会と加盟国は政治的な合意に達し、「ガラスは物質そのものというより物質の状態である。これに基づきガラスはUVCB 物質(Substance of Unknown or Variable composition , Complex reaction products or Biological materials )である」と結論付けられています1)
 物質としてのガラスは委員会規則 (EC) No 987/2008 of 8 October 20082) の付属書II・11項において条件つきながら、REAC規則の附属書Vにおいて第2条(7)(b)に従い登録免除物質に指定されています( 物質が指令67/548/EECに従って危険として分類される基準に適合、混合物の成分として指令1999/45/ECに規定されている最低濃度以上の指令67/548/EECに従い危険として分類される物質成分を含んでいる、あるいは科学的な実験データが物質のライフサイクルを通してそれらの成分は有用でなくそれらのデータが適切性および信頼性を確認できない場合等は登録免除対象から外されます)。

【参考】委員会規則 (EC) No 987/2008 附属書II・11項
 The following substances unless they meet the criteria for classification as dangerous according to Directive67/548/EEC and provided that they do not contain constituents meeting the criteria as dangerous in accordance with Directive 67/548/EEC present in concentrations above the lowest of the applicable concentration limits set out in Directive 1999/45/EC or concentration limits set out in Annex I to Directive 67/548/EEC, unless conclusive scientific experimental data show that these constituents are not available throughout the lifecycle of the substance and those data have been ascertained to be adequate and reliable :Glass, ceramic frits

ご質問のEUに輸出されるサイコロ状の鉛ガラスは、ガラス素材に一定の加工プロセスを加えてサイコロ状に成形しているものであり、成形品であると考えられます(REACH規則第3条では、「成形品とは,生産時に与えられる特定の形状、表面またはデザインがその化学組成よりも大きく機能を決定する物体をいう」と定義されています)。

ただし、輸出先でサイコロ状の鉛ガラスを溶融して再度成形加工する場合は、当該サイコロ状の鉛ガラスは物資と見なされる可能性があります。多くの場合、鉛ガラスには酸化鉛が使用されています。もし物質と見なされた場合、上述のごとくサイコロ状のガラスが危険有害性に分類されなければ、附属書Vで登録免除されていますので、登録の必要がありません。登録の必要性については「REACH DOSSIER」1)を参照し確認をお願いいたします。

REACH規則において、成形品には第7条で成形品からの意図的放出物質の登録および成形品中に0.1wt%以上のSVHCを含有しており、かつ、年間1t以上である場合の届出義務および第33条における当該成形品の安全な取扱いに関する情報伝達義務があります。
 サイコロ状のガラス成形品は無機物質成形品であり、ここから意図的に物質が放出されることは考えられません。したがい、登録に関する義務は発生しません。また、酸化鉛はSVHCのパブコメ対象となっていますが、前述しましたようにガラス自体はUVCBであり、当該ガラスそのものがSVHCに特定されない限り、酸化鉛を含んでいても届出および情報伝達の義務はありません。
 また、SDSの運用は成形品には及びませんので、SDSの提供も必要はありません。ラベル表示についても対象が危険性を伴わない成形品であることから不要であると考えます。

1)http://www.gic.jp/techno/images/REACH%20DOSSIER.pdf

2)http://www.gic.jp/techno/images/commision%20regulation%20(EC)%20No%20987-2008.pdf

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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