本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

REACH検索

Q.326
弊社は成形品を製造・輸出していますが、「成形品からの放出が意図されている場合」の登録義務には、「廃棄した場合に土壌に広がる」ということも含めるのでしょうか?

A.326

ご質問にお答えする前に成形品に含まれる物質の登録についてREACH規則の規定を確認しておきます。REACHH規則の第7条には「成型品に含まれる物質で次の条件に当てはまる場合は、成形品の製造者、輸入者は登録の義務を負う」と定められています。

  • 当該物質が通常および当然予見できる条件下での放出を意図されていること。
  • 成形品に含まれる当該物質の総量が製造者または輸入者当たり年間1tを超えること。
  • 当該用途について当該物質がまだ登録されていないこと。

問題は放出を意図されているかどうかの判断ですが、「成形品に含まれる物質に関する要求事項についての技術ガイダンス文書(Version 2;2011年4月発行)に成形品からの物質の意図的放出について具体的な例を示して以下のように解説されています。

  1. 物質の放出が、物質が放出されないと達成できない意図的に計画された、その成形品の主機能と異なる2次的機能を発揮する場合に意図的である。
    匂いを出すために芳香物質が放出される香水入りの成形品がこの例です。
  2. 物質の放出は、通常の、または当然予見可能な使用条件下で起こらなければ、意図的放出に該当しない。このことは物質の放出は、成形品が使用されている間に起こらなければならないことを意味し、それゆえ生産の過程や処分の段階での物質放出は意図的放出ではない。通常または当然予見可能な条件下で起こらない放出は意図的放出と考えられない。

従い、2項からご質問の「廃棄した場合の土壌に広がる」は意図的放出でないことがわかります。この場合、登録義務とは関係ないことになります。

ただし、廃棄物には、廃棄物枠物指令1)の下に、種々の廃棄物の処理に関する指令が制定されています。代表的な廃棄物に関する規制には、包装廃棄物指令、ELV指令、電池指令、廃電気・電子機器(WEEE)指令などが制定されています。これらの規制は対象により要求事項も異なりますが、いずれも以下の原則に準拠しています。

  • 廃棄物の抑制を第一に考え、廃棄物の発生を抑えることで、廃棄物の危険を減らすという考え。そのため、生産者はリサイクルを前提にした製品デザインを心掛ける。
  • 廃棄物の抑制が不可能な場合に再使用とリサイクルを考える。生産者は回収、再使用、リサイクルシステムの構築とそれらの費用負担をする。
  • 再使用やリサイクルが不可能な場合の最後のたのみとして、焼却や埋め立ての処分をする。

貴社の成形品がどの指令の対象になるのかはわかりませんが、これらの原則にのっとり、また該当の指令の要求事項を遵守する必要があります。

例えば、「廃電気電子機器(WEEE)指令(2002/96/EC)」の6条では、生産者にすべての液体および付属書IIに記載の物質(フロン)と部品(PCBを含むコンデンサー、電池、アスベスト、CRT、プリント基板など)をWEEE から取り出して分離処理することを求めています。対象となる機器からの成形品の取り出し、分離が容易な設計にしておくことがのぞまれます。対応方法をEUの輸入者とよく相談しておくのが良いと思います。

1)http://ec.europa.eu/environment/waste/legislation/index.htm

http://ec.europa.eu/environment/waste/legislation/a.htm

http://ec.europa.eu/environment/waste/legislation/c.htm

中小企業の方を対象として、海外ビジネスに関する質問を無料で受け付けています。
中小機構「中小企業国際化支援アドバイス

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


このページの先頭へ