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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.299
REACH規則に予備登録してある化学品をEUのユーザーに1000t未満を輸出する予定ですが、同ユーザーはすでに他社からも同じ化学品を年間1500t輸入しています。弊社が輸出する場合、当該の化学品を本登録しないと輸出できないのでしょうか。

A.299

ご質問の「予備登録」を、誰が行ったかで、登録の義務が異なります。まず、予備登録・登録の義務関係を整理して説明します。

REACH規則では、年間1t以上の物質をEU域内で製造または輸入する場合には、EU域内の製造者または輸入者に登録義務があります。

事業の継続性を考慮した経過措置として、段階的導入物質である既存化学物質には「予備登録」制度を設け、予備登録をした製造者・輸入者は、物質の有害性・トン数により、登録期限の猶予が与えられています。予備登録の期限は2008年11月30日でした。

しかし、2008年12月1日以降に、予備登録をしていない物質を初めて1t以上製造・輸入する場合は「遅延予備登録」することができます。ただし、予備登録は1t以上の物質を製造・輸入してから6カ月以内、かつトン数に定められた登録期限の12カ月前までに行う必要があります。

トン数の計算は、3年連続で製造・輸入している段階的導入物質の3カ年の平均値を求め、その値が登録期限を定められているトン数帯を一度でも超えるとその登録期限が適用されます。また、予備登録はしていても、3年連続して製造・輸入をしていない場合は(初めて製造・輸入した場合も含めて)、カレンダー年で予想されるトン数帯で判断します。仮に100t以上となれば2013年5月31日が登録期限となります。

予備登録はサプライチェーンごとに行う必要があります。貴社のサプライチェーン以外で予備登録されている場合に、貴社のサプライチェーンで遅延予備登録または登録が必要です。

表 予備登録した場合の登録期限(REACH規則第23条より)
段階的導入物質の特性/トン数帯 登録期限
CMR*1/年1t以上
R50/53*2/年100t以上
その他の物資/年1000t以上
2010年11月30日
その他の物資/年100t以上 2013年5月31日
その他の物資/年1t以上 2018年5月31日

*1:発がん性、変異原性、生殖毒性のカテゴリー1および2に分類される〔危険な物質の分類、包装および表示に関する指令(67/548/EEC)に基づく〕物質
*2:水生生物に対して猛毒性として分類され、水生環境に長期間の悪影響をおよぼす可能性がある〔R50/53:指令(67/548/EEC)に基づく〕物質

ご質問のケースでは、貴社は「予備登録してある化学品」を輸出される予定とのことですが、予備登録をしたのが、1. 貴社あるいは貴社の川上企業、2. 輸出先、の場合に分けて以下に整理します。

1. 予備登録したのが貴社あるいは貴社の川上企業の場合

貴社が「唯一の代理人」を指名して予備登録している場合は、貴社は年間1000t未満の輸出を予定されていますので登録期限は年間100t以上の期限である2013年5月31日までとなります。輸出先は、「唯一の代理人」の川下ユーザーとなります。例え、輸出先がすでに他の企業から1500tを輸入していても、貴社は輸出できます。

貴社の川上企業が予備登録している場合(川上企業が「唯一の代理人」を指名)は、川上企業のEUへの総輸出量が年間1000 tを超える場合には登録が必要となります。

年間1000tを超えていない場合には、2013年5月31日が登録期限となります。

2. 予備登録したのが貴社のEU域内の輸出先の場合

輸出先で予備登録していた場合には、貴社の輸出先に登録義務があります。貴社には登録義務はありません。

すでに他社より年間1500tを輸入しているということであれば、輸出先はすでに登録の義務していなければなりません。もし、輸出先が登録はしていなければ、過去3カ年の年平均では1000t未満であると考えられ、年平均が1000tを超える時点で登録する義務が生じます。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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