ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2011年7月1日更新
Q.290 化学品を複数の国に輸出していますが、GHSラベルを作成するにあたって、1つのラベルに複数の言語(例えば中国語、韓国語、台湾語)を併記してもよいのでしょうか?

GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals:化学物質の分類・表示の世界調和システム)に関する規定は、国際連合により定められています。
 規定の内容は国際連合のホームページで確認できます。最新版はST/SG/AC.10/30/Rev.3として国連Webサイトに掲載されています(【国連文書】パープルブック)。

また、環境省では英文で作成された上述の文書を仮訳したものをWebサイト上で公開していますので、こちらもご参考下さい。

上市する国が別の方法を規定しない限り、GHSラベルは、物質または混合物を上市する国の公用語で記載されなければなりません。
 ただし、同じ内容を記載するのであれば、そのほかの言語をラベル上に追加記載してもよいとされている地域・国があります(CLP規則、米国ハザード周知標準1910.1200(f)(9)、中国ラベル国家標準GB15258-2009)。
 国連のGHS文書【1.4.5 翻訳】の項目では、「翻訳する際にはわかりやすさを保ちつつ、同じ意味を伝達しなければならない」という記述があります。つまり翻訳するにあたっては、貴社の製品を上市する国の人々が正確にその意味を理解できるよう、文言を注意深く選び表示内容を作成する必要がありますので、その点に配慮して取り組むことをお勧めします。

これまでに異なる言語のラベルの貼付が禁止されている規定は承知していません。物質によっては国、地域によって異なる分類がされている例があります(例えば、アクリルアミドについてはEUと韓国で異なります)。この場合、それらの国、地域の規定によりラベルに要求される記載事項が相違することもあると考えられます。
 このようなことも考えますと、仕向け地ごとのラベルで管理するのか、仕向け地で特別に規定がないのかを確認することがよいと考えます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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