ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2011年4月28日更新
Q.279 REACH規則の附属書XVIIが修正されるようですが、修正提案が欧州議会で採択されるまでどのくらいの期間なのでしょうか?また、このようなREACH規則に関する情報はどこで得られるのでしょうか?
1.附属書XVIIの収載手続き

附属書XVIIの収載手続きは、REACH規則では以下のように定められています。

(1)欧州委員会または加盟国からの制限提案の発意
  発意については、ECHAのウェブサイト「Registry of intentions」に公表されます。

(2)附属書XVの提案報告書の作成公表
  ECHA(欧州委員会の発意の場合)または、加盟国が、(1)の発意から12カ月以内に制限を提案する附属書XVに定められる報告書を作成します。報告書は「Registry of intentions for Annex XV dossiers」に公表されます。

(3)提案された附属書XV報告書の意見募集、委員会での検討
  公表された報告書に対しては6カ月の間意見が募集され、並行してリスク評価専門家委員会(RAC)で9カ月以内、社会経済分析専門家委員会(SEAC)では12カ月以内の検討が行われます。SEACの社会経済的影響の意見はECHAから公表され、60日間の意見が募集されます。

(4)欧州委員会での附属書XVII改正案の作成から承認、官報への公表
  ECHAは、(3)の検討結果が欧州委員会に報告されてから、3カ月以内に欧州委員会で附属書XVIIへの収載案を作成し、コミトロジー手続きを経て、欧州議会、理事会の合意を得て、官報(Official Journal of the European Union)に公示されます。

最近の例では、2010年4月15日にフランスが宝飾品中の鉛および鉛化合物とフマル酸ジメチル(DMF)の2件の提案を行い、RACは2011年3月に制限提案を合意しました。SEACはフマル酸ジメチル(DMF)については、2011年6月21日までに最終的な意見を提出する予定です。宝飾品中の鉛および鉛化合物については、RACの意見とフランスからの提案に違いがあるため、ECHAは2011年9月までSEACの意見の採択を延期することにしています。その後、欧州委員会にこれらの2つの意見が送付される予定です※1

2.付属書XVIIの更新情報

付属書XVIIには、新しい物質の追加やすでに対象だった物質の用途などの追加、表示方法などが修正される場合がありますので、最新情報に注意を払う必要があります。
 付属書XVIIに掲載される可能性のある物質についての情報は、ECHAのウェブサイト「Registry of intentions for Annex XV dossier」で検討状況を確認できます。また、プレスリリースではECHAから発表される最新情報が掲載されますので、定期的にウェブサイトを確認することをお奨めします。
 検討の結果、採択されて付属書XVIIに掲載されることになった物質は、官報(Official Journal of the European Union)に公示されます。

※1http://echa.europa.eu/news/pr/201103/
pr_11_07_scientific_committees_first_opinion_restriction_20110314_en.asp

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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