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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.265
カナダでビスフェノールAが環境保護法(CEPA)のスケジュール1リストに掲載されたようですが、スケジュール1に該当する化学物質は、カナダにおいてすべて使用禁止となるのでしょうか。または特定用途で使用禁止となるのでしょうか。

A.265

カナダではCEPAにより化学物質を既存化学物質と新規化学物質に区別し、さらにそれぞれ以下のように分類しています。

1.既存化学物質

既存化学物質はさらにつぎのように分類されます。

(1)国内物質リスト(DSL)
 カナダ国内で製造、輸入、流通された物質のリストで、CEPA1999の規定に基づき、「有害」または「有害となる可能性がある」と判断され作成されたものです。

(2)非国内物質リスト(NDSL)
 DSLに未収載の物質ですが、国際的に流通していると考えられる物質を対象に米国TSCAインベントリーをベースに収載されたリストです。

2.新規化学物質

新規化学物質に関しては、新規物質届出規則に従い製造前届出(NSN)が必要となります。以下を参照ください。

カナダではすでに、ビスフェノールA(BPA)を含む哺乳瓶の販売を禁止する措置を取っていましたが、2010年10月13日にカナダ政府はBPAを環境保護法(CEPA1999)のスケジュール1に追加したことを発表しました1)。BPAの扱いは2012年4月16日までに規制する方針です2)

更新されたスケジュール1リストは以下を参照してください。
http://www.ec.gc.ca/lcpe-cepa/default.asp?lang=En&n=0DA2924D-1&wsdoc=4ABEFFC8-5BEC-B57A-F4BF-11069545E434

BPAの追加理由は、10月13日の官報では、BPAを含有した赤ちゃん用ポリカーボネート製ボトルの禁止など食品関係からの暴露を予防原則の視点で防ぐことなどを示しています。米国FDAとの規制の調和も意識されています1)

スケジュール1リスト物質は、DSLの内、CEPA1999の定める毒性を満たす物質が有害物質リストとして登録されたものです。スケジュール1リストに登録さた物質はカナダ政府による汚染防止策や環境緊急対策が実施されることになります。
 スケジュール1リストに登録された物質は、物質ごとにリスク評価を行い、人の健康および環境に及ぼすリスクを最小化するために、つぎのような制約条件が課せられます。

  • 特定の用途についてのみ使用を可能とする
  • 警告や注意喚起のためのラベリングを行う
  • 環境に排出しないようにする

なお、スケジュールリスト1に登録された物質であっても、研究開発用など少量の場合はCEPA1999の適用を免除される場合があります。スケジュール1に登録されたからと言って全面的に使用禁止となる訳ではありません。

補足ですが、BPAに関しては動物実験の結果から、これまで安全と考えられてきた量より少ないビスフェノールの摂取量でも、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)として、乳幼児の神経や行動に影響を及ぼす恐れが指摘されており、米国や日本でも安全性を再評価しています。BAPについては今後も注視していく必要があります。

なお、CEPAでは、対象物質をスケジュール1~6で公示しています。スケジュールは一覧表の意味で、例えばスケジュールス3は輸出管理物質が収載されています3)

1)http://www.gazette.gc.ca/rp-pr/p2/2010/2010-10-13/pdf/g2-14421.pdf
2)http://www.gazette.gc.ca/rp-pr/p2/2010/2010-10-13/html/sor-dors194-eng.html#REFc
3)http://www.ec.gc.ca/lcpe-cepa/default.asp?lang=En&n=24374285-1&offset=14&toc=show#5

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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