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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.246
EUへ筆記具(ボールペン、サインペン)の販売を考えていますが、REACH規則ではどのような義務がありますでしょうか?

A.246

REACH規則のガイダンスドキュメント「Guidance on requirements for substances in articles」に「Printer cartridge」のケースが例示されています。

ご質問のボールペンやサインペンなどの筆記具については、例示されている「Printer cartridge」のケースに当てはまるものと考えます。その解説に従いますと、ボールペン、サインペンは容器(担体)に物質または混合物を入れた成形品と解釈できます。この場合、ボールペン、サインペンのインクは混合物に分類されます。 上述の前提で以下、REACH規則の義務を 考察します。

混合物の扱いとなるインクについては筆記具本体に内蔵されている場合や、替え芯として本体とは別に販売される場合が考えられますが、いずれの場合においてもインク(混合物)中に含まれる物質の年間製造、輸出量が1t以上の場合であって、同一サプライチェーン上で貴社の用途を含めた登録がされていない場合には製造者、輸入者に登録義務が発生します。もし、サプライチェーンの上流で登録をしない場合は、輸入者または貴社の指名する唯一の代理人が登録する必要があります。

ラベル表示は物質、混合物が危険有害性に分類された場合に要求されています(CLP規則第17条)。
 CLP規則・前文49では、一般公衆に供給されるものには、ラベル表示要求があり、専門家間での供給はREACH規則の情報伝達規定によるとされています。
 ただ、通常、ボールペンやサインペンには、危険有害性に分類されるインクは使用されていないものと拝察しますので、ラベルや(M)SDSは要求されません。
 なお、成形品である筆記具本体については、意図的放出物はありませんので登録義務はありません。しかし、高懸念物質(SVHC)が重量比0.1%を超える濃度で含まれていて、製造・輸入量の合計が年間1tを超える場合は、REACH規則第7条2項に従って欧州化学物質庁(ECHA)に届出を行う必要があります。
 ただし、(1)通常のあるいは当然予想される使用条件で人または環境への暴露を排除しうる場合、(2)すでにその使用のために物質が登録されている場合は届出は不要です。

上述のように、EU域内の製造者、輸入者は域内で上市する化学品についてREACH規則に則った登録、届出および情報提供等の適切な対応が求められます。したがって、EUへの輸出企業である貴社は、輸入者からの問合せ等に対し、速やかに対応できるよう準備をしておくことが肝要であると思われます。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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