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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.238
これまで気化性防錆紙は成形品であり、それに含まれる気化性防錆剤は意図的放出物質と理解していましたが、気化性防錆剤は使用時の機能に直接関係することから、気化性防錆剤は混合物と理解するべきでしょうか?

A.238

成形品中の物質/混合物に関する「意図的放出」の定義が当初の定義から改訂されています。現在の定義は、成形品からの放出が成形品の基本機能を発揮するためでなく、成形品の付随機能に寄与するものが「意図的放出」となっています。
 この意図的放出に関して、気化性防錆紙の場合、気化性防錆剤からの気化による防錆が基本機能なのか、包装紙の包装するという主機能の付随機能なのか判断が必要となります。
 気化性防錆紙について、2010年に出された「成形品に含まれる物質に関する要求事項に関するガイダンス」ドラフトバージョン2.2に紹介されている、成形品かどうかの判定のためのフローに基づいて検証しますと、「気化性防錆紙は、気化性防錆剤という物質/混合物とその容器(成形品)から成っている」と解釈できます。
 したがって、気化性防錆剤は第6条の手続きで登録が要求されます。紙は成形品として扱われます。

判定フローはドラフトバージョン2.2の16ページ以降をご参照ください。

一般的に防錆剤のタイプとして、防錆油など直接製品に塗布するものと気化性防錆紙のように直接塗布しないものに分けることができます。
 前者の場合、表面に塗布された防錆剤の解釈が論点としてしばしば登場しています。防錆油の蒸発は成形品の付随機能に寄与していると通常は考えられないので、意図的放出でないと思われますが、洗浄時に放出(releas)されます。この放出が意図的放出なのか、容器からの放出なのか論議されています。
 多くは安全側で解釈するとして、防錆油は成形品と一体と解釈しないで、洗浄時の放出があるとして、登録が要求されると解釈することが推奨されているようです。実際には1t以上の足きりで対応不要の例が多いようです。
 後者の気化性防錆剤が気化して、水分や酸素をトラップしたときに、反応して気化物質と異なる物質になる場合が論点になっています。
 反応生成物については、REACH規則附属書Vの4項では「以下のときに生じる化学反応の結果として生成する物質で、それ自体製造、輸入または上市されない物質(酸化防止剤、乾燥剤...)」とされて、登録などの義務はないとされます。
 なお、反応生成物については元の物質の評価で行いますが、塩素系洗浄剤を酸性液と混ぜると塩素ガスを発生するなどの、危険有害性などの発生が危惧される場合はREACH規則外で情報開示などが要求されます。

なお、防錆剤にはさまざまな物質が使用されており、中には発がん物質も含有しているとの報告もあります。REACH規則のSVHCの動向との関連で注意が必要です。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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