ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2010年6月18日更新
Q.231 REACH規則31条3項に該当する混合物の場合、ラベル表示はどのようにすればいいのでしょうか?

ラベル表示に関しては、2009年1月に、CLP規則が発効しています。物質は2010年12月1日から、混合物は2015年6月1日から、従来の分類、包装 表示(指令67/548/EEC及び指令1999/45/EC)がCLP規則に置き換えられます。混合物の場合は、移行期間が2015年5月31日まで設けられており、移行期間中はCLP規則による分類、表示を行うことができます。この場合、表示はCLP規則に従うことになっています。
 ご質問にある、REACH規則第31条3項に該当する混合物とは以下の3つの物質を含んだ混合物です。

  1. (a)気体以外の混合物の場合、濃度1wt%以上あるいは気体状の混合物の場合、濃度0.2vol%以上の人の健康または環境にハザードを呈する少なくとも1つの物質
  2. (b)気体以外の混合物について0.1wt%以上の濃度の附属書XIIIに規定されるクライテリアに従い、難分解性、生物蓄積性および毒性もしくは極めて難分解性で高い生物蓄積性である、または第59条(1)に従って確立されるリストに(a)に言及された以外の理由で含まれた少なくとも1つの物質
  3. (c)それに対して共同体作業場暴露限界値が存在する1つの物質

上述に該当する場合、混合物が指令1999/45/ECの第5、6条および7条に従い危険性としての分類のリライテリアを満たさないものの、受領者から要求されたときには、当該混合物の安全性データシートを、要求に応じて提供しなくてはなりません。

指令1999/45/ECの附属書Vは「特定混合物の表示に関する特別規定」となっており、パートB には「第5、6条および7条の意味での分類に関わりのない混合物」、パートCには「第5、6条および7条の意味において分類されないが、少なくとも1つの危険物を含んでいる混合物」が規定されています。
 また、パートCには、一般公衆向けに意図されていない混合物に対して、以下を表示することが要求されています。
 「要求により職業的使用者のための安全性データシートが利用可能である」(CLP規則では、附属書IIの2.10につぎの記載があります。EUH210:「要求により安全データシートが利用可能である」)

ご質問のREACH規則第31条第3項に該当する混合物の表示は、以上を総合的に勘案されて、貴社の生成されている混合物中の物質の特性・性状を考慮されて対応されることをお奨めします。

http://echa.europa.eu/legislation/classification_legislation_en.asp
http://www.reach-compliance.eu/english/legislation/docs/launchers/launch-1999-45-EC.html

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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