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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

REACH検索

Q.216
工業的に、グルコース以外の物質を発酵法によって製造した、グルコースを構成単位とするポリマーAをEUに輸出する場合、登録は必要でしょうか?

A.216

先ず、ポリマーAが、以下のREACH規則第3条5項(ポリマーの定義)を満たしているかどうか確認する必要があります。この定義を満たしていない場合は、ポリマーAそのものが物質として登録対象となります。
 第3条5項のポリマーの定義:ポリマーとは、一種類又はそれ以上のモノマー単位の連続により特徴付けられる分子により構成される物質をいう。これらの分子は、その分子量の差が主にモノマー単位の数の差に帰せられる分子量分布を有していなければならない。ポリマーは以下のものからなる。
 (a)少なくとも一つの他のモノマー単位又は他の反応物と共有結合している少なくとも三つのモノマー単位を含む分子による単純重量過半数を占め、
 (b)同一の分子量の分子による単純重量過半数を占めない。
 この定義の「モノマー単位」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。

ポリマーAがポリマーとみなされた場合、REACH規則第6条(登録義務)3項により、以下の二つの条件が満たされる場合は、ポリマー自体ではなく、ポリマーを構成しているモノマーまたはその他の物質の登録の義務が生じます。
 (a)ポリマーが、モノマー単位と化学的に結合した物質の形態で、重量比(w/w)2%又はそれ以上のモノマー物質又は他の物質からなっていること
 (b)モノマー物質又は他の物質の合計量が、年間1t以上であること。

ご質問のポリマーAがグルコースのみを繰り返し単位(モノマー)とするポリマーの場合に、グルコースに登録義務があるかどうかです。
 グルコースについては、REACH規則附属書IVに「その固有の特性により最小限のリスクしか生じないという十分な情報がある」との理由で登録が免除されている物質(EINECS番号 200-075-1)」として収載されています。従って、登録する必要はないとの解釈は成り立つ可能性はあります。

ただ、ポリマーの定義では、モノマー単位を重合させていることを前提にしていると解釈できます。ご質問のケースの、グルコース以外の物質を発酵させてグルコースを構成単位とするポリマーAは、これには該当しないことになります。「物質の特定と命名に関するガイダンス」1)には、発酵法により製造する物質はUVCB物質とする解説があります。ポリマーAは、UVCB物質として定義する解釈も可能です。UVCB物質となる場合には、UVCB物質として登録が必要になります。

ご質問のような場合の対応については欧州化学品庁(ECHA)に確認を取られることを勧めます。

1)http://guidance.echa.europa.eu/docs/guidance_document/substance_id_en.pdf

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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