ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2010年1月8日更新
Q.204 CLP規則について質問します。同規則が発効しましたが、指令67/548/EECや指令1999/45/ECとの関係はどのようになるのでしょうか? また、SDSについてどのように対応すればよいのでしょうか?

CLP規則は、国連の「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」に適応させ、指令67/548/EECと指令1999/45/ECの枠組みを継承して、両指令を統合した「分類と表示と包装」の規則です。

指令67/548/EECと指令1999/45/ECは2015年6月1日に廃止され、それ以降はCLPが適用されます。
GHS導入による、指令67/548/EEC、指令1999/45/ECからCLP規則への主な変更点は表の通りです。

  指令67/548/EEC、1999/45/EC CLP規則
1.用語 調剤(preparation) 混合物(mixture)
リスク警告文(risk phrases) 危険有害性情報 (hazard statements)
[GHSに対応するリスク警告文がないもの] 補足危険有害性情報
安全勧告文(safety phrases) 注意書き (precautionary statements)
2.分類区分 物理化学的危険性:5分類
毒性的危険性:9種類
環境への危険性:1分類
合計;危険分類15分類
物理化学的危険性:16分類
健康に対する有害性:10分類
環境への有害性:1分類
オゾン層への有害性:1分類(GHSにはない、EUの追加された分類)
3.分類の調和 加盟国提案により、すべての危険性分類で調和 呼吸器感作性およびCMRは調和。 他の危険有害性についてはケースバイケースで調和、附属リストに収載。加盟国および製造者、輸入者の提案。
4.分類と表示のインベントリー ・1t以下でも分類と表示の届出の義務(2010年12月1日より)。
・ECHAは分類と表示のインベントリーの作成。

なお表の3、4項については、REACH規則の第XI編(112条〜116条)の規定がCLP規則に移行されたものです。

また、SDSはREACH規則でGHS対応の規定となっています。

CLP規則は経過措置として、物質には2010年12月1日から、混合物には2015年6月1日からそれぞれ適用されます。
これに伴い、SDSの分類の記載では以下の対応が必要となります(REACH規則31条の修正)。
 (1)2010年12月1日から2015年6月1日
物質のSDSには、CLP規則と指令67/548/EECの分類の記載が必要。
 (2)2015年6月1日以降
物質、混合物ともにCLP規則の分類を記載。

なお、それぞれの適用日前でも、CLP規則を用いることができますが、この場合、次の注意が必要になります。
 (1)分類とラベル表示を指令67/548/EEC、指令1999/45/ECにより行なう場合
SDSには、指令67/548/EECと指令1999/45/ECの分類の他にCLP規則による分類を併記してよい。
 (2)分類とラベル表示をCLP規則により行う場合
SDSには、物質、混合物とその成分について、CLP規則と指令67/548/EECおよび指令1999/45/ECの分類を記載することが必要。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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