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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.203
REACH規則の附属書XVIIについて伺います。これまで、材料中のRoHS指令、ELV指令および指令76/769等の禁止物質の有害物質情報の提供について客先の要請に対応してきました。最近はREACH規則の附属書XVIIに関する情報提供を求められますが、これまでの法規制とどのような関係にあるのでしょうか?

A.203

RoHS指令は電気・電子情報製品、ELV指令は自動車を対象とした特定有害物質の含有規制がされています。REACH規則の附属書XVIIには、上市が制限される「物質名」、「使用条件」、「許容濃度」が記載されています。
 REACH規則附属書XVIIの物質や使用条件等は、76/769/EEC〔危険な物質および調剤(混合物)の上市と使用の制限に関する理事会指令〕の附属書Iから移行されたもので、76/769/EECは移行期間を経て2009年6月に廃止されました。

76/769/EECの附属書Iに指定された物質、物質グループおよび調剤と制限条件等とREACH規則の附属書XVIIに収載される事項は基本的に同じです。
 RoHS指令とREACH規則のような異なる指令や規則の運用は、EUの法規制の基本として相互に補完する規制となります。RoHS指令は電気・電子機器が対象で、その構成材料は規制対象外です。一方、76/769/EECは物質や材料の制限条件による規制です。RoHS指令が適用されない電気・電子機器の構成材料については、76/769/EECが規制することで相互に補完する関係になっています。例えば、REACH規則の附属書XVIIでは、電線などのポリ塩化ビニル製品の着色剤としてカドミウムを100ppm以上含有させてはならないとしています。

REACH規則は物質、混合物と成形品(製品)が対象です。電線はREACH規則では成形品であり、パソコンも同じく成形品で、成形品中に高懸念物質(SVHC)を0.1%(1000ppm)以上含有している場合にはさまざまな義務が課せられます。
 SVHC濃度算出における分母の扱いは、「成形品に含まれる物質に関する要求事項についてのガイダンス注1)」の「8.4 SVHC の濃度の決定」に解説があります。この中に、例示として木製椅子の木製部2kg(SVHC 10mg含有 5ppm)にプラスチック部品1g(SVHC 1mg含有 1,000ppm)が組み込まれている場合の計算をしています。計算結果は椅子全体の重量比で0.0005%としています。

ガイダンス文書にも記載されていますが、この計算方法はオーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデンが、複雑な成形品は構成成形品単位で濃度計算することを求めて、反対しています注2)。そのため、2009年7月公表のコンサルテーション用ガイダンス文書では改定予定としています。現時点で改定内容は明確ではありませんが、産業界の多くは、RoHS指令のような均質物質単位までは細かくなくても、最終単位での部品、材料が対象となると先取りしています。

このような背景により、EUに輸出している川下企業はRoHS指令対応だけでは不十分として、製品の構成部品すべてについて、特定有害物質の含有量を把握する取組みが出てきています。
 貴社の顧客もこのような取組みの一環として、情報提供を求めてきたものと推察します。貴社の対応としては、少し前広 に取り組むことで、リスク回避とビジネス機会に結びつくと思います。

注1:環境省の和訳
  http://www.chemical-net.info/pdf/Guidance_articles20080812.pdf
  注2:スウェーデン政府の意見
  http://www.kemi.se/upload/Forfattningar/Reach/Swedish%20interpretation%20of%20the%200.1%20per%20cent%20limit.pdf

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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