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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.189
モノマーが含まれていないポリマーをEU域内に輸出する時、ポリマーに使用するモノマーを登録する必要はありますか?

A.189

REACH規則では、モノマーは登録が必要ですが、ポリマーは登録と評価の対象にはなっていません。ただし、ポリマーを構成するモノマーが2wt%以上で、その合計使用量が年間1t以上の場合はREACH規則第6条3の規定により登録が必要になります。

EUは当初、ポリマーも登録対象にしていましたが、化学業界のロビー活動の結果、最終的にポリマーは対象外になったという経緯もあり、ポリマーに使用するモノマーの登録についても、欧州の4社の化学会社(フランスのS.P.C.M. SA、ドイツのC.H. Erbsloeh KG、英国のLake Chemicals and Minerals、米国のHercules)が、英国環境省を通じて、英国最高裁からEU裁判所にこの規定を除外することを求めていました。その理由は、反応済のモノマーはポリマーの部分であり、ポリマーである以上は登録の対象外であるというものです。しかし、このほど最終的にEU裁判所から、反応してポリマーになったモノマーも登録を必要とするREACH規則の規定は有効と判断されました。
 REACH規則がそのように規定する根拠は、反応後の生成ポリマーに含有されるオリゴマーの存在です。モノマーの重合反応では、重合度の異なるポリマーが生成されますので、たとえ平均重合度が十分高くても、未反応のモノマーや低重合度のものが発生します。この低重合度の物質をオリゴマー(低分子量物。分子量は通常1,000以下)といいますが、オリゴマーは、その分子量が低いために生物学的利用能(bioavailable)が高くなるためです。

したがって、貴社が使用するモノマーがREACH規則の第6条3に該当する場合、そのモノマーがサプライチェーンの上流で登録されていない限り、登録の必要があります。
 また、貴社の使用重量が年間1t未満であっても、EU域内の輸入者が、他社から複数種類のポリマーを購入しており、それらのポリマー中に同じモノマーが2wt%上含まれていて、なおかつ、そのモノマーの合計量が1tを超える場合には輸入者に登録の義務が発生します。
 REACH規則による登録は、EU域外の企業にはできませんので、輸入者がその義務を負うことになっています。しかし、一般的にモノマーの同一性や割合の詳細は、秘密にしておきたい事項であり、これを輸入者に公開することは知的財産を危険にさらします。このような場合、EU域外の製造業者は「唯一の代理人」と契約し、営業上の機密情報を保護した上で、登録に限らずREACH規則の義務などの順守の代理をさせることができます。正確な「唯一の代理人」の法的な立場は、EU域外の企業の代理人ではなく輸入者の代理人になります。

なお、モノマー/ポリマーの登録に関する公式ガイダンスが欧州化学品庁のHPで公開されていますので、詳しくは以下をご覧下さい。
http://guidance.echa.europa.eu/docs/guidance_document/polymers_en.htm?time=1255333744

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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