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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.175
REACH規則における合成樹脂の定義について質問です。 CLP規則は、「物質」と「混合物」で施行日が異なりますが、ポリマーはどちらの扱いでCLP対応するのでしょうか。 (1)コンパウンド前の各種原料レジン(例えばABS樹脂)は「物質」扱いとして2010年12月1日CLP対応の対象となりますか。 (2)(1)の原料レジンをコンパウンドして得られた合成樹脂製品は「混合物」扱いで、2015年6月1日のCLP対応となりますか。

A.175

まず、ポリマーがCLP規則上において「物質」と「混合物」のどちらの扱いになるかというご質問ですが、「混合物」と、ポリマーについて簡単に整理しますと、

  • 混合物:2つ又はそれ以上の物質からなる混合物又は溶液
  • ポリマー:1種類又はそれ以上のモノマー単位の連続により特徴付けられる分子により構成される物質

とされています。
 従いまして、ポリマーと混合物は異なる定義になりますので、ポリマーは、そのポリマーを構成する「物質」扱いとして対応することになります。

(1)コンパウンド前の原料レジンは、上記説明にあるポリマーに該当しますので、CLP規則上では「物質」扱いとなります。従いまして、CLP規則適用は2010年12月1日となります。

(2)コンパウンドは、原料レジンに各種顔料、染料、潤滑剤を添加されたものですから、混合物扱いとなります。混合物のCLP規則適用は2015年6月1日からとなります。
 CLP規則による表示・包装につては、2010年12月1日以前に指令67/548/EECに従って上市されていた物質は2012年12月1日まで、また、2015年6月1日以前に指令1999/45/ECに従って上市されていた混合物は2017年6月1日まで、CLP規則に従って再表示・再包装する必要はありません。
 なお、ポリマーを含む混合物が、例え危険有害性と分類されても、上市される形態で、吸入、摂取、あるいは皮膚との接触によって人の健康や、水生環境に危険有害性がなければ、ラベル表示は要求されていません(CLP規則第23条、附属書I(1.3.4.1))。

ポリマーについては、REACH規則のTITLEIIの「登録」とTITLEIVの「評価」の条項は適用されませんが、ポリマー、あるいは、ポリマーの混合物は、TITLEIIIの「サプライチェーンにおける情報」、すなわち、SDS等の情報提供の条項は適用されます。ポリマーの混合物、すなわち、コンパウンドについては、REACH規則31条のSDSによる情報提供が求められる場合があります。また、コンパウンドにSVHCが含まれる場合は、REACH規則第32条で規定されている、(1)REAHCの登録番号、(2)認可に関する情報、(3)制限に関する情報、(4)その他リスク管理に影響を与える可能性のある情報、については、必ずサプライチェーンの川下企業に情報伝達する必要がありますので注意が必要です。
 一方で、貴社が成形品を取り扱う場合については、成形品はCLP規則の適用対象外ですので、CLP対応は不要となります。

従いまして、貴社におかれましては、取り扱う物質及び混合物の、指令67/548/EEC、指令1999/45/EC のCLP規則への移行時期、及びSVHCの含有有無に注視して適切な対応をとることが必要になります。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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