ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2009年2月6日更新
Q.149 弊社製品が「認可対象候補物質(SVHC)」をどれだけ含有しているのか、どのように証明したらよいか分かりません。具体的証明方法を教えてください。弊社は金属部品加工メーカーで、部品を組立品製造業者へ納品しています。その製造業者から弊社製品がREACH規制に関係があるか否か問い合わせを受けています。関係がないならないことを通知することが要求されています。しかし、どのようにそれを証明したらよいか教えていただけませんでしょうか?

SVHCの濃度計算の分母は成形品(製品)単位です。EUには組立品が輸出されており、この組立品も成形品です。現状のREACH規則は「成形品中のSVHC濃度」ですから組立品全体に対する濃度になります。ただ、この解釈には反対もあり、見直しがされています。ただし、対象はRoHS指令のような均質物質(例、化成皮膜処理)単位まで細かくはならないと思われます。

10月28日のCandidate Listに収載された15物質は金属には含有していないと思われますが、この確認は測定、サプライヤーからの情報などさまざまな方法があります。
 成形品の供給者が提供すべき最小限の情報はSVHCの名称ですが、加えて安全な使用を確実にするために必要なすべての情報を提供する義務があります。
 REACHでは情報提供の様式を提供していませんが、例として以下の項目をあげています。

  • (1)物質名(最低限)
  • (2)CAS番号
  • (3)登録番号
  • (4)分類およびSVHCの特性
  • (5)成形品中の濃度
  • (6)適切であれば安全な廃棄を含む、安全な取り扱いに関する情報

これらの情報の収集方法ですが、まずは川上のサプライヤーにお願いするのがよいと思います。上記が貴社の顧客が望んでいる情報で、特に(5)の値が1,000ppm以下なのか以上なのかを気にしています。しかし、成形品中のSVHC情報伝達は、第33条で「利用可能」な情報としていますので、すべての項目、すべての構成物質について回答することを義務化していません。

ただ、利用可能な情報がなければ伝達情報はなくなりますが、情報収集がデューデリジェンス(やるべきことをやった結果)であるかが問われます。業種業態、規模、扱い製品により、「やるべきこと」は違ってきます。
 まずは、顧客と誠意をもって話し合いをすることをお勧めします。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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