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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.142
包装材指令についての質問です。米国、EUともに4重金属 (鉛、カドミウム、水銀、6価クロム) 合計100ppm以下に規制されていますが、この規定は、それぞれの重金属がの含有量が包装材の均質素材単位の含有量ということでしょうか。また、国内での規制状況はどうなっていますか。ラベルメーカーからの回答で、均質素材でなく、材料ベースの分析データを提出されました。均質素材でのお願いをしましたが、業界の通念として材料ベースの回答しか出せないとのことでした。ラベルは、インキ、基材、粘着材で構成されています。

A.142

EUの包装材指令における「包装材」の定義は、「製造者から使用者または消費者への、原材料から加工品に至るまでの物の封入、保護、取り扱い、配達および贈呈のために使用されるあらゆる性質のあらゆる材料によって作成されたあらゆる製品を意味する。同じ目的で使用される『ワンウェイ(Non-returnable)』品目も、容器包装であると見なすものとする」(同指令第3条)となっています。

許容濃度の閾値基準について、RoHS指令やELV指令では含有化学物質の最大許容濃度(閾値)は均質素材重量比になっていますが、包装材指令における許容濃度について、第11条1項に「加盟国は、包装材または包装材部品に含まれる鉛、カドミウム、水銀および6価クロムの濃度レベルの合計が100ppmを超えないことを確実にしなければならない」となっています。
 すなわち、閾値基準は均質素材単位ではなく、包装材または包装材部品の総重量に対する濃度になります。

ここで言う包装材部品とは物理的に分解できる程度の単位で、例えば、粘着テープは基材と粘着層に分ける必要はありませんが、ダンボールに接着している場合はダンボールとテープに分けて算出する必要があります。
 包装材部品にはインキも含まれ、ダンボールの印刷に使用されるマーカーペンのインキや各種のインキ類なども対象になります。

次に、ラベルの構成に関連した国内の法規制や業界の動きを紹介します。
 (1)インキ、粘着材は、大気汚染防止法のVOC(揮発性有機化合物)排出削減の取り組みの一環として、低VOCタイプの使用が奨励されています。
 (2)インキに関しては、印刷インキ工業連合会が自主規制として制定した、日本国内で製造する食品包装材料用印刷インキの原材料に有害物質を使用しない〔NL(Negative List)規制〕との規制があります。このNL規制はEUのRoHS指令に適合しています。
 (3)各メーカーは環境問題に対応するため、グリーン購入法などの国内法を受けて、より厳しい調達基準を進めており、これらの動きにも注目する必要があります。

電気・電子機器メーカーの調達基準の多くは「包装部品・材料に関する事項」に「水銀、カドミウム、6価クロム、鉛の重金属の許容濃度は、包装を構成する各部材・インキ・塗料ごとにて、重金属の合計100ppm未満とする」との記述があります。また、塗料、インキなどの対象によっては、4重金属濃度の合計が100ppm未満であってもカドミウムおよびカドミウム化合物については、5ppm未満という基準があります。
 (4)容器包装リサイクル法により、包装材の識別表示と材質表示が義務付けられています。
 (5)2008年7月31日に食品衛生法に係る「器具・容器包装の規格基準」が改正され、原料金属・はんだにおける鉛含有量限度値の引き下げ、および容器包装などに含まれる鉛、カドミウムの溶出試験の製品区分と限度値の改正が行われました。この改正は、2009年8月1日以降に製造または輸入されるものについて適用されます。
 詳細は下記のURLを参照してください。
 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/081209-1.html

(参考)
  米国の包装材重金属規制に関しては、「ここが知りたいRoHS指令」Q.93を参照してください。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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