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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.134
以下の場合、成形品中に含まれるSVHCの届出は必要でしょうか。(1)SVHC物質αは、輸入者当たりで1t/年を超える。(2)物質αは複数の用途で使用しており、ある用途では登録済みであるが、未登録の用途でも使用している。(3)物質αは、どの用途でも0.1%超の濃度で使用している。(4)未登録の用途だけの量だと1t未満である。

A.134

成形品中に含まれるSVHC物質とは、「candidate list」に記載された物質、すなわち「認可対象候補物質」を言います。初めてのcandidate list(15物質)が化学品庁のWebサイトに公表されています(2008.10.28)。

認可対象候補物質の届出に関しては、REACH規則第7条2項に、以下の通り規定されています。
 成形品の生産者または輸入者はいずれも、以下の条件が満たされる場合には届出の義務があります。

  • a)物質が成形品に中に生産者または輸入者当たりで合計して年間1tを超える量であること
  • b)物質が成形品の中に0.1wt%を超える濃度で存在すること

しかし、下記の除外要件があります。

  • c)廃棄を含む通常のまたは予測可能な使用条件下で、人または環境への暴露を排除できる場合 (第7条3項)
  • d)その用途についてすでに登録されている物質(第7条6項)

お問合せにある条件(1)、(3)より、SVHC物質αの濃度が0.1wt%を超え、輸入者当たり1t/年を超えるので、a)およびb)の条件に合致し原則として届出が必要ですが、除外条件がありますので検討します。

(1)用途の登録済みの物質
 条件(2)と(3)より、濃度が0.1wt%を超え、輸入者当たり1t/年を超えている場合でも(お問合せの中では用途登録済みのトン数は明確ではありませんが)、用途がすでに登録されているので、除外要件d)により届出の必要はありません。

(2)用途の未登録の物質
 条件(3)と(4)により、b)の濃度条件には合致しますが、輸入者あたり1t/年未満であるので、届出要件a)には該当しません。したがって、届出の必要はありません。

以上の通り、輸入者によるSVHC物質αの届出は、物質の用途の登録の有無にかかわらず必要はないと思われます。すなわち、輸入者当たり年間1tを超えるSVHC物質(濃度0.1wt%を超える)であても、その中で物質がすでに登録されているものがあれば、成形品の輸入者の届出トン数は、その分を減じた量が1t以上の場合に届出義務があります。

お問合せに直接関連しませんが、除外要件c)を適用するには、廃棄を含むすべてのライフサイクルの段階で「暴露がない」ことを証明しなければなりません。届出をするよりも証明することの方が困難と思われますので注意ください。

届出のほかに、SVHC物質に関しては.濃度が0.1wt%を超える場合には、トン数にかかわらず情報伝達の義務がありますので注意ください。これについては、コラムREACH規則に見る情報伝達(2008.10.31)を参照ください。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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