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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.102
インバータユニットを製造していますが、REACH規制の対象(非対象の認識ですが)になるのでしょうか。

A.102

REACH規則では貴社が製造しているインバータユニットもそれを搭載している製品も成形品として扱われます。

貴社で製造しているインバータユニットを搭載した製品がEU域内に輸入され、その製品に年間1t以上含まれ、かつ意図的に放出される化学物質がある場合、その輸入者はその化学物質の登録を行う必要があります。

インバータユニットは基本的に意図的放出物質ではなく登録義務はないと思います。

しかし、その製品に含まれるSVHCが0.1wt%以上、かつ年間1t以上の場合には、その物質に関して届出を行う義務があります。

そして、その製品にSVHC (08年7月4日コラム参照)が含まれ、消費者から請求があった場合には、SVHCの物質名とSVHCを安全に使用する方法を45日以内に当該消費者に無償で提供する義務もあります。この消費者にSVHCに関する情報を提供する義務に関してはSVHCの量が年間1t以下でも発生するので注意が必要です。

この成形品に含まれるSVHCについての情報を伝達する義務は消費材ばかりでなく、企業間で取引される生産材についても発生します。

SVHCの含有量の調査は自社だけで行えるものではなく、川下・川上ユーザーからの情報伝達がうまくいって初めて可能になります。

SVHCの物質の名称および数量、また製品の使用用途などの情報整備しておくなど、必要な情報を提供できるよう準備をしておくと良いと思われます。そのため、製品を製造する際に購入する部品の製造メーカから予め部品に含まれるSVHCに関する情報を入手しておきデータベース化することをお勧めいたします。データベース化することで、製品の構成表をもとにして、SVHCの含有量を積算することができます。しかも、新しい製品を製造した場合、もしくは製品を設計変更した場合、その製品のSVHCの含有量に関して最初から調べる必要はなくなります。

別の視点ですが、インバータユニットを製造する貴社は、RoHS指令の電気・電子機器メーカとみなされることになり、REACH規則の成形品メーカであると同時にRoHS指令の対象にもなると思われます。7月4日のコラムに解説がありますように、重複するSVHCについてはREACH規則とRoHS指令の2つの順守義務があります。

しかし、SVHCの届出義務は成形品全体を分母としての物質濃度が0.1wt%以上で発生するのに対し、RoHS指令の6物質含有制限は均質物質についての元素が0.1wt%(カドミウムのみ0.01wt%)の許容濃度になっていることなどが異なっています。この点においてはRoHS指令の規制はSVHCの規制よりも厳しいものと言えると思います。そのため、重複する物質に関してはRoHS指令が優先することになります。

なお、化学品庁のガイダンスにSVHCを含有する成形品の濃度計算(%)において分母を最終製品(今回ではインバータユニットを搭載している製品)とすることに対し、EU域内の6カ国が反対しているということが記載されました。化学品庁はこの反対意見をもとに早急に濃度計算に関する事項の見直しを行うプロセスを開始する予定であることを発表しています。

RoHS指令やREACH規則などの関連情報を的確に入手することが重要です。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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