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ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.98
弊社はセラミック焼成品そのもの、およびそのセラミック製品に金属部品を接着させた製品を作っています。これらがREACH規則の成形品または、調剤になるか教えてください。

A.98

貴社製品「セラミック焼成品そのもの」および「そのセラミック製品に金属部品を接着させた製品」は、

素材【物質】→素材の混合物【調剤】→(焼成処理)→セラミック焼成品【成形品】→(接着)→セラミック焼成品に金属部品を接着した製品【成形品】

の位置付けになり、成形品にあたると判断されます。

REACH規則では「成形品」そのものに登録義務はないものの、下記2つの要件に該当する場合、成形品中の物質に関して、登録・届出などの義務が生じることがあります。

(1)登録:成形品中に年間総量で1t以上使用され、通常の使用条件および予想される使用条件で外部に意図的放出される物質(意図的放出物質)を含み、かつ、使用されている物質が、その用途のために登録されていない場合

(2)届出:成形品中に高懸念物質が年間総量で1t以上使用され、成形品重量比0.1%以上含み、かつ、使用されている物質が、その用途のために登録されていない場合
 高懸念物質(SVHC:Substances of Very High Concern)とは、CMRs(発がん性、変異原性、生殖毒性物質)、PBT(難分解性、生体蓄積性、毒性物質)、vPvB(極めて難分解性、生体蓄積性の高い物質)といった人の健康および環境に対して非常に高い懸念を抱かせる物質を指します。これらは約1,500物質と言われており、「候補物質リスト」が2008年秋に公表される見込みで、2011年6月以降、対象製品の販売前に届出を実施することが要求されることになります。

「セラミック焼成品」および「当該製品に金属部品を接着した製品」の場合、まず「意図的放出物質の有無およびその重量」が要求されますが、「意図的放出物質」はないと想像され、登録が必要となる可能性は、一般的に低いものと思われます。

一方、「高懸念物質の有無とその濃度」を調査し、届出が必要となるケースについては考慮する必要があると考えます。セラミック製品の場合、高温の焼成過程を経るため、有機化合物が残存する可能性は少ないと思われますが、無機化合物は含有し、また、一部無機化合物は高懸念物質として取り上げることが予想されますので(例えば、酸化鉛、酸化ベリリウムなど)、製品によっては届出の要件に該当することが考えられます。これは、素材だけでなく、焼成時に添加される焼成助剤などについても同様に考慮する必要があります。

またRoHS指令では、Pb、Hg、Cdなどは特定有害元素として特定されていましたが、REACH規則では、化学物質として規定され、同一元素を含んでいても、物質ごとに別物として扱われる点にも留意して、含有物質量を把握する必要があります(例:鉛と酸化鉛など)。

以上、セラミック製品を対象とした場合、REACH規則での物質区分に留意しながら、貴社製品の物質成分について、サプライヤー、取引先と密に連携を図り、含有物質情報を整理し、貴社のサプライチェーンで高懸念物質の届出義務の必要性判断ができる、また必要な場合には当該義務に対応できる仕組みを構築していくことが必要であると考えます。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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