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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.67
当社は中小企業ですが、EUに製品を直接輸出しております。EU向け売上高は全売上高の過半を占めています。RoHS指令の施行を受けて、製品の構成部材を納入しているサプライヤー管理を重点施策として取り組みをしています。他社のグリーン調達基準や取引契約書を参考にして、サプライヤーさんに順法宣言と納入部材の測定データの提出を求めております。しかし、REACH規則などの規制拡大の中で、現在の体制が適切であるか不安になってきています。今後の対応の進め方を教えてください。

A.67

貴社の悩みは多くの企業の悩みでもあります。多くの企業の方々のお話を整理すると、RoHS指令対応のレベルに違いがあるように思えます。

レベル1:RoHS指令などの法規制対応ができた。しかし、コスト、信頼性や工期などに問題がある。

例えば、6価クロム化成皮膜処理(クロメート処理)から3価化成皮膜処理に切り替えたが、コストがアップし、発錆問題などが起きている。

レベル2:RoHS指令などの法規制に対応し、品質(Q)、価格(C)、工期(D)に問題はない。

RoHS指令対応前と後で営業的に差がない状況です。

レベル3:RoHS指令などの法規制対応がビジネス機会になっている。

RoHS指令対応などにより、他社との差別化、強みが強化されるなどです。

EU 輸出企業はレベル1に当然到達していますが、レベル3を指向しつつもレベル2の状況で苦しんでいます。レベル3の取組みは、単に規制対応ではなく、ビジネスモデルの見直しであり、レベル2はそのステップになるものです。

貴社はすでにレベル1に到達されており、基本的対応はできていますので、レベル3に向けた取組みをお勧めします。

従来は法規制順守が目的であり、限られた期間での対応であったと推察します。このため、順法優先でQCDは多少目をつぶっている事例が多々あります。また、違反を恐れて基準を厳しくしたり、検査も多重に行っている傾向もあります。

レベル3の取組みは企業ごとに異なりますが、次のような手法が利用できると思います。

TT法(TMI主宰 高島利尚氏考案)

  1. 経営方針の整理課題の整理:例 EU向け輸出を売上高の50%(a製品 5.5億円 b製品 6.1億円 c製品 0.3億円・・・)
  2. 現状把握
    • 自社の状況:強み(S)、弱み(W)
    • 市場の状況:好機(O)、脅威(T)
    • 法規制の状況:RoHS指令やREACH規制などの義務
  3. 親和図法(KJ法)による課題整理
  4. 課題関連図(系統図法と連関図法)の作成
  5. SWOT分析とターゲットの絞り込み
    自社の強み(S)、弱み(W)、市場の状況である好機(O)、脅威(T)をドメイン毎に整理をする。
    ドメイン毎(例えば、a〜c製品)の戦略(取組み)を発想する。
  6. 課題関連図の充実
    ドメインを絞って課題関連図にSWOT分析で発想した取組みを追加し、さらに発想し課題関連図を充実させる。
  7. 重点管理課題の決定
    課題関連図に示されたすべての課題を一度に着手することは困難であるので、優先順位をつける。この優先課題を重点管理課題という。
  8. 手段の具体化
    重点管理課題の実現手段は、課題関連図にあるが、さらに決定した課題の実現手段を検討する。この手段を5W1Hでアクションプランとして整理する。

TT法以外でも、食品業界で御馴染みのHACCPのCCP(Critical Control Points:重要管理点)で、管理を厳重に行う工程、作業標準を作成する工程や検査すべき工程などを特定する手法もあります。

なお、医薬品製造で御馴染みのGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理の基準)も管理すべき事項とその取組みが明示されています。

このような業界の取組みを参考にして、「やらされる対応」から「新ビジネスモデル創出」にすることが必要に思えます。

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中小機構「中小企業国際化支援アドバイス

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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