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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.65
銅線とPVCを購入して被覆加工をしています。加工工程中に化学物質の添加はなく、化学的な変化もさせていません。この場合、被覆銅線はREACH規則の登録対象となるのでしょうか。

A.65

ご質問の内容をREACH規則に照らして整理すると、以下のようになります。

貴社は銅線(調剤)とPVC(ポリマー)を購入して、被覆銅線を製造されています。そして、その被覆銅線をEUに輸出されていると解釈します。この場合、貴社被覆銅線が調か成形品のいずれに分類されるかで、登録義務の有無が変わってきます。

物体が加工される過程で、どの段階までのものを調剤とするかについては、2008年5月に公表された「成形品のガイダンス」(注1)では、ケースバイケースで考察しなければならないとしています。

一般的な原則として、次の2ステップで判断するとしています。

  1. 販売者と購入者が目的とする機能に関して、技術的な側面を評価して物体の機能を決定する。
  2. その機能が、形態/表面/デザインか化学組成かを決定する。

もし、その機能が、化学組成よりも形態/表面/デザインその機能に関係すると結論できるのであれば、その物体は成形品であると結論できる。

これに従って考察してみますと、被覆銅線は、銅線を絶縁体であるPVCで被覆していることで、目的とする配線材料として使用できますので、成形品と判断できると考えます。

成形品 (被覆銅線) については、成形品中の物質が以下の条件すべてを満たす場合、その物質が登録対象となります。

  1. 成形品の通常または当然予見できる使用において、当該成形品から意図的に放出される物質がある。
    (意図的放出の場合の例としては、フェルトペンからのインクの放出や化学ぞうきんからの洗浄剤の放出があげられます。)
  2. 意図的放出物質の量が年間で1t以上である。

ご質問の貴社の被覆銅線の通常の使用または当然予見できる使用条件では、意図的に放出される物質は考えられませんので、被覆銅線は登録対象とはならないものと判断します。

ご質問には触れてありませんが、成形品に含まれる物質について、REACH規則では以下の場合には、届出義務があります。

  1. 成形品中に0.1wt%超のSVHC(高懸念物質)が含有される。
  2. 当該、高懸念物質の製造量または輸入量が年間1t以上である。
    (高懸念物質については、REACH規則第57条に該当する物質の分類と基準が示されています。 また、届出内容については、REACH規則第7条4項に規定されています。)

ご質問は、登録の必要があるかどうかということでしたが、高懸念物質を0.1wt%以上含有する場合の届出義務についても併せてご説明しました。貴社のサプライヤーからSDSその他情報の提供を受け、購入品(銅線、PVC)の含有物質の成分や含有比率等を調査されて、EUの輸入者もしくは唯一の代理人への情報提供に備えておかれることをお勧めします。

注1:Guidance on requirements for substances in articles
http://reach.jrc.it/docs/guidance_document/articles_en.htm

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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