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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.54
日本からEUに成形品を輸出しています。この成形品は、保守のためにオイルの交換が必要です。このため、日本からオイルを輸出して、EUの現地業者が交換しています。この場合は、REACH規則の「意図的な放出物質」になるでしょうか?

A.54

成形品中の物質については、下記の義務があります。

1つは、登録が要求される場合と届出が要求される場合です。

1.登録が要求される場合

成形品に含まれる物質が下記の条件に当てはまる場合に、化学品庁に登録が必要です。

  • 物質が、成形品の中に合計して年間1tンを超える量である。
  • 物質が、通常のまたは予測可能な使用条件下で、意図的に放出されること。

ご質問の意図的放出については、RIP3.8のドラフト版(環境省訳)ですが、次のように説明しています。

i. 成形品からの放出は意図的とみなされる場合
  • 成形品の最終的な使用機能のために放出が不可欠である、あるいは逆に、当該物質の放出なしでは成形品が十分に機能しない場合
  • 放出が成形品の品質又は副次的機能の向上に寄与する場合、言い換えると放出が成形品の最終機能に直結しない付加価値に寄与する場合
ii. 意図的放出とは見なされない場合
  • 放出が、製造工程において(完成品として市場に出る前に)、半完成品又は完成品から不純物を除去している間に生じる放出。
  • 成形品の使用中又はメンテナンス時に起きる放出であり、広い意味での製品の品質や副次的には安全性の向上を意味するが、放出された物質は、成形品の機能に寄与しない場合
  • 化学反応に伴って発生する放出

したがって、ご質問のケースの場合、成形品中のオイルについては、意図的放出には当たらないと解釈できます。

2.届出が要求される場合

成形品中に含まれる高懸念物質が、下記の条件に2つとも当てはまる場合には、化学品庁に届出が必要です。

  • 物質が成形品の中に合計して年間1tンを超える量である。
  • 物質が成形品の中に重量比(w/w)0.1%を超える濃度で存在。

届出が必要な高懸念物質は、まだ特定されていませんが、発がん性、変異原性、生殖毒性等のCMR物質や、難分解性、蓄積性、毒性のあるPBT物質、あるいは、超難分解性で超蓄積性のvPvB物質などの物質から特定され、2008年秋にはその候補物質が公表されるとされています。

オイル中に、このような物質が含まれ、その濃度が成形品全体の重量に対して0.1%を超える濃度になるか確認する必要があります。超えていれば、年間1tを超えると届出が必要になります。また、輸出先には、高懸念物質が含まれていることを伝える必要があります。

以上、成形品について説明しましたが、オイルの輸出についても注意しておく必要があります。オイルそのものは、物質(または調剤)になりますので、物質が年間1t以上になりますとその登録が必要になります。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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