ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2008年6月30日更新
Q.49 弊社は、国内に複数のグループ会社があります。各グループ会社が化学物質や調剤を製造、加工し、EUに輸出しています。REACH規則で唯一の代理人を立てる場合、連結会計対象の子会社は、グループ一括して一人の代理人を立てるだけでよいでしょうか?それとも個別に契約しなければならないでしょうか?

2007年6月のREACH規則の発効に伴い、2008年6月1日以降、年間1t以上の物質それ自身、調剤中の物質あるいは登録の義務のある物質を含む成形品の製造者、輸入者は上市前に登録を行うことが義務付けられました。REACH規則の下では、EU域外の製造者は上記の物質それ自身、調剤中の物質あるいは成形品中の物質につていて自らは、登録することができません。

この場合、登録を行うことが求められるのは、EUにおいて当該の物質、調剤、成形品の輸入者か、ご質問にあります「唯一の代理人」です。

「唯一の代理人」とは、輸入者の登録義務を満たすためにEU域外の物質の製造者、調剤の加工者または成形品生産者から任命されたEUを本拠とする自然人または法人です。「唯一の代理人」は、REACHの登録規則の下で輸入者に関するすべての義務を行なわなければなりません。したがって、「唯一の代理人」の選定に当たっては、物質の具体的な取扱いや登録義務を満たす関連する物質に関する情報について、十分なバックグラウンドをもっている自然人、あるいは法人から選ぶことが必要となります。

「唯一の代理人」が任命された場合、EUにおける輸入者は川下ユーザーとみなされ、登録の義務はありません。貴社はEUの輸入者に対して、「唯一の代理人」を任命したことを通知しなければなりません。

ご質問の「唯一の代理人」の任命について、貴社が連結対象子会社も含めてグループ一括で任命できるかどうかということですが、この場合は、連結対象子会社であっても、独立法人であれば、それぞれの会社が独自に「唯一の代理人」を任命する必要があります。

「唯一の代理人」は、EU域外のEUへ輸出している1つまたはいくつかの製造者、加工者や成形品の生産者を代表することができます。

したがって、貴社およびグループ子会社が任命する「唯一の代理人」はすべて、同一の自然人または法人であってもかまいません。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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